指名:こどアレ@小児科&アレルギー 先生

生後7ヵ月児のMMRワクチン接種について。

10歳未満男性

生後7ヵ月の赤ちゃんの母親です。現在、夫の駐在に伴ってパリ在住ですが、自宅を一歩出ると世界中から観光客が集まる人混みの中を歩かざるを得ず、また北アフリカからの移民も非常に多い中で公共交通機関を利用せねばならず、常に感染症、特に麻疹の感染が心配でなりません。そこで1歳でスケジュールされているMMRワクチンを前倒しして、出来れば近日中に自費で接種させたいと思っています。

アメリカCDCのガイドラインでも「生後6か月から11か月の間に米国外を旅行す る乳幼児は、旅行前にMMRワクチンの接種を受 ける必要があります。これらの子供たちは長期間 持続する予防のために推奨される年齢で2回目 の追加用量を接種する必要があります。」と記載があります。

ところが、フランスで接種出来るのGSKのPriorixの説明書を読むと、「生後9ヶ月未満の乳児におけるPrioririxの安全性と有効性は確立されていない。」との文言に加え、「2018年2月9日以降の使用を一時的に推奨する」などとも書いてあり(英語の原文をGoogle翻訳して読みました)、非常に混乱しています。果たして接種は9か月まで待った方が良いのか、素人の知識では判断がつかなくなりました(離乳食でまだ試していないゼラチンのアナフィラキシーのリスクも気になります)。

しかし、私の感覚ではパリの人混みは日本のそれとは比較にならない程危険に感じ、一日でも早く接種したいのも正直な気持ちです。私も夫も3年前にMRワクチンの再接種をしていますが、生後6か月頃には母体から移行した抗体がなくなると聞いており、毎日ヒヤヒヤしています。

どうか専門家のご意見をお聞かせください。よろしくお願いします。

回答済み

小児科

ご指名でのご相談ありがとうございます。パリでのMMRワクチン接種について、生後7ヵ月のお子さん、「パリ在住、観光客で人混み、アフリカ系移民も多い、公共交通機関を利用、麻疹の感染が心配でMMRワクチンを自費で接種したい、フランスで接種出来るPriorix(GSK)は「生後9ヶ月未満の乳児における安全性と有効性は確立されていない」と記載、両親は3年前にMRワクチンを再接種している、どうしたら良い?」というご質問でした。

フランスの麻疹の流行状況、ワクチン事情は全くわからないので調べてみましたが、公的な報告としての麻疹の流行は無いようでした(fitfortravel「Measles in Europe 15 May 2023」、WHO「Provisional monthly measles and rubella data」など)

現地で調べられればもっと詳しい報告があるかも知れません。ただ、仰る通り、観光客については、帰国後に発症するような場合にあろうかとは思います。その場合はカウントされないかとは思いますし、麻疹の感染リスクはあるかと思いますが、全世界的な麻疹の感染リスクも含め、パリでの感染リスクの高さは僕にはわかりません。


また、「Priorix」についても僕には知識がありませんが、GSKの製品の説明(https://www.medicines.org.uk/emc/files/pil.1159.pdfhttps://www.medicines.org.uk/emc/files/pil.1159.pdf)を見ると、確かに、生後9ヶ月以上で使用と書かれております。医師の裁量で9ヶ月未満のお子さんに接種出来るのかどうか、制度的に、保証的に、文化的に可能かはわかりません。現地の病院でご相談されると良いかと思います


僕が回答出来る情報はこれくらいしかありません。全く参考にならず申し訳ありません。現地の感染対策スタッフ、医療スタッフなどにご相談ください。

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2023年06月15日 11時32分


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