相談詳細

指名:こどアレ@小児科&アレルギー 先生

コロナワクチン関連死の捉え方

10歳未満女性

はじめまして。
コロナワクチンのリスクについての質問です。
先月、「2022年8月にコロナワクチンを接種された14歳の女の子が、ワクチン接種の後で亡くなり、解剖の結果、コロナワクチンとの関連性が認められた」というニュースを見ました。
私は反ワクチンではなく、自分自身は3回接種しています。
コロナワクチンを子どもにもうたせようと考えていたのですが、コロナ感染をしてしまい、結局ワクチンはうたせていません。
そろそろうたせようかと思っていたところ、このようなニュースを見て、とても怖くなりました。
小児科学会が全ての子どもへのコロナワクチン接種を推奨していることも存じ上げておりますし、こどアレ先生をはじめ、Twitterでよくお見かけする小児科の先生方も乳幼児のコロナワクチン接種を推奨される立場にいらっしゃるかと思いますが、こどアレ先生は上記のニュースについてどのようにお考えなのでしょうか。
また、コロナウイルス感染により重症化したり脳症を発症するリスクと、ワクチンの重大な副反応が起こるリスクを比較したデータなどはありますでしょうか。
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご教授いただけますと幸いです。

回答済み

小児科

ご指名でのご相談ありがとうございます。コロナワクチン関連死の捉え方について、「ご自身はコロナワクチン3回済み、子どもはコロナ感染歴あり、子どものコロナワクチンを接種しようと思っていたところでコロナワクチン接種により亡くなった中学生のニュースを見て怖くなった、どう考える?」というご質問でした。

はじめに、ワクチンなどの薬剤に対する基本的な考え方から書いていきます。ワクチンにしろ治療に使う薬剤にしろ副作用の無い薬剤はありません。稀な確率であっても投与後に重大な副作用を起こしたり亡くなることはあり得ます。我々は手放しでワクチンを推奨する立場ではなくて、ワクチンのデメリットが大きくメリットを上回ると判断しているため接種を勧めておりますので、仮にデメリットが上まわると判断すれば、いつでも前言を撤回して接種しないように情報提供します。現時点で最良と考えられることをするのが医療の原則だと思ってます。

まず、小児科学会から、2023年6月9日に「小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方(2023.6 追補)」として、改めて子どもへのコロナワクチンを推奨するという声明が出されておりますので、最初に紹介しておきます。

コロナワクチンの副作用については、残念ながらコロナワクチン接種後に重大な副作用で亡くなる方はいらっしゃるかと思います。ただ、重大な副作用の確率はかなり低く、本当に因果関係のある方は稀だと考えられております。確かに、コロナワクチン接種後の心筋炎の発生は、軽い症状だけで何もしなくても自然に治る軽症の方を含めるとそれなりにいらっしゃる可能性があると考えられております。

一方で、コロナウイルス感染後に亡くなられてしまった未成年の方の報告としては、例えば、国立感染症センターの「新型コロナウイルス感染後の20歳未満の死亡例に関する積極的疫学調査(第二報)」によると、2022年1月1日から9月30日の9か月で、少なくとも62名の方の報告があります。亡くなるまでいかなくても重症化して入院したり後遺症が残ったり、重症化しなくても長い間後遺症に苦しんだりしているお子さんがたくさんいらっしゃるかと思います。

子どものコロナワクチンによる副作用あるいはコロナ感染による重症化や後遺症のリスクについての真のデータは具体的にはお出し出来ませんが、成人でのデータやコロナ感染による入院患者さんの状況や報告などを鑑みても、現状でも、ワクチンのメリットの方がはるかに上回るというのが一般的な考え方かと思います。

以上ご参考にされて、今後のコロナワクチン接種についてご家族やかかりつけの先生とご相談ください。

20

2023年06月22日 20時45分


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