指名:こどアレ@小児科&アレルギー 先生

卵白アレルギーについて

10歳未満女性

先生こんにちは。11ヶ月の子どもがいます。
以前、卵白小さじ3を食べて蕁麻疹がでたため受診したところ、再度同じ量を食べて症状がでたらアレルギー検査すると言われました。
しかし、その直後に離乳食拒否が始まってしまい、卵白を食べさせること自体、非常に困難になってしまいました。もともと卵白のつぶつぶも嫌いで、今は頑張っても小さじ1が限界です。

①小さじ1を週1、2回摂取させることは、アレルギーの治療に役立ちますか。
②卵白小さじ2相当の食べ物は、ゆで卵以外に他にありますか。
③卵白を食べさせない期間がどれくらい続くと抗体ができてしまうのでしょうか。
④アレルギーがないが、蕁麻疹がたまたま出てしまうこともあるのでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。

回答済み

小児科

ご指名でのご相談ありがとうございます。卵白アレルギーについて、11ヶ月のお子さん、「卵白小さじ3杯を食べて蕁麻疹が出て受診、再度同じ量を食べて症状が出たらアレルギー検査と言われた、その後離乳食拒否が始まり頑張っても小さじ1杯が限界」のようで、4個のご質問があるとのことでした。


①小さじ1杯の週1-2回の摂取はアレルギーの治療に役立つか?

→そもそも小さじ1杯が何グラムなのか(小さじ?フィーディングスプーン?)ということはありますが、少なくとも1-2g以上はありそうですので、週1-2回で継続して摂取しておくことは卵アレルギーの悪化予防もしくは改善に役立つ可能性があるかと思います。


②卵白小さじ2杯相当の食べ物はゆで卵以外で他にあるか?

→先の質問同様、小さじ2杯が何グラムなのかで大きくことなりますし、実際に何をどれだけ食べて良いかどうかは主治医の先生のご指示によりますので、主治医の先生とよくご相談ください。具体的な製品などの卵白の量については、なかなかここではお出し出来ませんので、参考にお出し出来るレベルの一般的な目安については、食物アレルギー研究会のHP内の「鶏卵アレルギー」の所に「加熱全卵1/8個が摂取可の場合に食べられる可能性の高い食品の量(例)」という図があります。お子さんがおおよそ卵白5g程度食べられれていたようであればこの程度の量、2.5g程度であったようであれば半分程度は食べられるという計算となります。ただ製品間の差もあり大雑把な換算となりますので、繰り返しますが、主治医の先生とよくご相談ください。


③卵白を食べさせない期間がどれくらい続くと抗体が出来てしまうのか?

→お子さんのアレルギーの体質の強さにて大きく異なります。また、全くの完全除去かどうかも関係します。アレルギー体質のかあんり強いお子さんで2週間ほど、通常であれば、1-2ヶ月以上の間隔があいた場合には、その間にアレルギー発症している可能性を検討します。


④アレルギーではなくたまたま蕁麻疹が出てしまうことはあるか?

→実はこれはよくあります。むしろ食物アレルギーより特発性=たまたまだったり、体質性だったりの蕁麻疹の方が多いです。食べて1-2時間以内での蕁麻疹ではない場合は食物アレルギーではない可能性が高まります。僕のnote、「原因がはっきりしない「じんましん」(特発性じんましん)」が参考になるかと思われます。


以上、ご参考にしつつ、主治医の先生とよくご相談ください。

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2023年06月27日 15時56分


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