赤ちゃんの鼻閉塞の弊害

10歳未満女性

いつも参考になる情報発信ありがとうございます。

先程起きた事でモヤモヤするので相談させてもらいました。
1歳5ヶ月の娘がいて、娘は最近私(母親)の2本の指を自分(娘)の鼻の両穴に入れる遊びにハマっています。(口は開いている)
キャッキャっと嬉しそうにしていますし、特に気にしていませんでした。
ふと、鼻も摘んでみたら喜ぶかなと思い鼻翼を2回、数秒摘んでみました。(口は開いている)娘は嫌がり、すぐ離しました。
その後また機嫌良く歩き回り始めました。

そこでふと、あの時鼻を摘んで嫌がったのは、苦しかったからじゃないかと思いました。今から思えば私も軽率でしたが、口が開いているから問題ないと思っていました。ネットで検索した所、赤ちゃんは大人とは違い鼻呼吸がメインなのでそのような行動は窒息させている事と同じ、というような記事も出て来ました。
 
心配し始めても後の祭りですが、今後はもうこのような行動はしないとしても、
してしまった事で酸欠?脳虚血?などを引き起こし、今後健康被害が起きる可能性はあるのでしょうか?
また耳圧?にも良くないのかなとも思い始めて来ました。

何かしらご教示頂ければ幸いです。

こんにちは。ご相談いただき、ありがとうございます。

1歳5ヶ月のお子さんの鼻を数秒間つまんでしまって嫌がったのは、苦しくなってしまったからか、苦しかった場合に何らかの酸欠による悪影響があるのかというご相談ですね。


ご指摘いただいているように、赤ちゃんは構造的に口呼吸が難しいのは確かです。乳児期早期には鼻風邪や大きな鼻くそなどが原因で呼吸障害になってしまうことも実際にあります。

では、いつ頃から鼻が詰まっていても口呼吸ができるのかというと、一概には言い切れませんが、一般的には生後6ヶ月から1歳ころに獲得できるといわれています。

そのため、1歳5ヶ月のお子さんの鼻を塞いでしまったとしても、多少不快感があったり、苦しい感じがあるかもしれませんが、基本的には酸欠になるようなレベルの問題は起こらないと思います。


実際に影響が起こる可能性があるほどがどのくらいかというのも個人差や状況による違いが大きいですが、真っ青になる(チアノーゼ)になるレベルの酸欠状態が数秒続いてもあまり問題はないと考えられます。

例えば、泣き入りひきつけなどの場合には数秒以上呼吸が止まってしまうこともあり、顔色が真っ青になってしまうことがありますが、基本的には将来的な影響はほとんどありません。


上記のことから、今回のことはお子さんに特に影響はないのではないかと思います。もちろん、不快感などがあったのかもしれませんが、その後の機嫌も良いようでしたら、ご安心いただいて良いのかなと思います。


ご参考になりましたら幸いです。

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2023年07月01日 12時05分


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