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相談詳細

指名:高橋怜奈/産婦人科医YouTuber 先生

妊娠中のアセトアミノフェン使用について

10歳未満その他

以前相談した際にとても丁寧に答えてくださりありがとうございました。
お手数をおかけしますが、また教えていただきたいことがあります。

妊娠中にアセトアミノフェンは安全に使用できる薬として処方されていましたが、近年長期使用と児のADHD・自閉症との関連が報告されているとネット上で見かけました。
下の子は今1歳で妊娠中期に新型コロナワクチンを接種した際に発熱したため(2錠のところを誤って)1錠だけ飲んだのですが、それだけで解熱し、直後にその情報を見たため以後は飲みませんでした。
上の子の時は5年以上前でよく覚えていないしお薬手帳もないのですが、安全に飲める薬として出されていたら飲んでいたかもしれません。

上の子は年齢相応のやんちゃだけど優しく慎重で臆病な男子に育ち、目立った不注意もありませんが、多少のこだわりがあり自閉の可能性は頭の片隅に置きながら見守っています。
下の子は生まれた直後からまるでバチバチに目が合うような視線を感じたかまってちゃんで、人見知り後追いのピークは過ぎたものの私がトイレに行くだけで火がついたように泣きます。
上の子は何か素因を持っていたとしても診断を受けるほどではないでしょうし、下の子は1歳では判断がつかないと思っています。
なので結果として我が子達がどうなのかは、医師でもなく親として見ても何とも言えないラインです。

アセトアミノフェンは本当に、発達障害と関連しているのでしょうか?
またその場合、長期服用がダメならば、短期のみなら大丈夫とは言えるのでしょうか

回答済み

産婦人科

ご質問ありがとうございます。


妊娠中のアセトアミノフェン使用が及ぼす児への影響についてのご相談ですね。


おそらく以下の論文で示されているような事かと思います。

Association of Acetaminophen Use During Pregnancy With Behavioral Problems in Childhood: Evidence Against Confounding

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27533796/


たしかにこの論文によると、胎児期にアセトアミノフェンに暴露された児は、多彩な行動異常のリスクが増加し、産後の使用やパートナーの使用とは関連がない。というような事が書いてあります。


ただし、これらは母親による自己申告制であり、具体的なアセトアミノフェンの使用量、使用期間が不明確であるため、実際にどのくらいの量、どのくらいの期間を使用したらどうなるのか、という所までは分かりません。そのため、更なる研究が必要であるということです。


妊娠中、ほぼ全ての薬は『有益性投与』といって、投与によるメリットがデメリットを上回る際に投与しましょうとなっています。


そもそも妊娠している、していないに関わらず、食品ではなく薬剤でもありますし、漫然とした処方は避けるべきです。


アセトアミノフェンに関しても、服用するには理由があります。

例えば発熱が続いているとか、頭痛があるなど、服用しないで発生する母体へのリスクが、投与するリスクを上回っていると考えた時に処方されます。


実際に、母体の発熱が持続することにより早産リスクが上がったり、赤ちゃんの具合が悪くなることは分かっており、漫然投与ではなく、必要時に短期的に使うことは必要であると考えます。


この論文が示すように、薬の量や期間はわからないけれども、何かしら影響はある可能性はありますが、明確にわかっている事が少なく、それよりもアセトアミノフェンを使わないデメリットが大きいようであれば、今まで通り必要時に使用する、それでも長期的に必要なのであれば、発熱の原因や痛みの原因など、必要とされる理由を常に検索し続けて、漫然とした処方は避けるべきでしょう。


ただしこれは、アセトアミノフェンに限ったことではなく、胃薬にしても、便秘薬でも、漢方薬でも同じことです。


また妊娠の有無に関係せず、副作用やリスクとの兼ね合いを考え、医療として必要な時のみ投与するというのは当然です。


お子様のこととなると、1回服用しただけでもとても心配になってしまうと思いますが、エピソードを聞く限り、平均的な使用ですし、必要があって服用されていますので、あまり心配しすぎなくていいのではないかと思います。


発熱が続いたり、痛みが続く方が、確実にわかっているリスクが大きいと考えます。アセトアミノフェンと児への影響に関して明確にわかっている事が少ないのです。


もし明らかにどのくらいの量を飲んだら影響がある、という事がわかっているのであれば、そもそも妊婦さんにほとんど処方されないでしょう。


また、お子様の発達に関することでご不安になった場合には、地域の支援センターでお話されたりしてもいいでしょう。


少なくともご質問者様が使用されていたアセトアミノフェンの量から、何か影響がありそうだとは到底思えません。


医薬品ですし、妊娠中のことに関してはっきりと絶対大丈夫とは言えないものの、医師に相談のうえ用法用量を守って必要時に使用するなら、心配のないものが処方されている、と考えていただけたらと思います。


以上ご参考になれば幸いです。

また何かご不安な事がありましたらいつでもご相談くださいね。

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2023年07月05日 15時35分


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YouTuber、産婦人科専門医、指導医、がん治療認定医、性教育認定講師です。生理、更年期、癌、セックス、婦人科形成手術、なんでもご相談ください。
【質問時】婦人科検診歴(子宮頸癌検診、エコー、性感染症などの時期と結果)、現在の使用薬の種類、量をご記載下さい。

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