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相談詳細

指名:どっと@小児科医 先生

乳幼児のコロナワクチン接種に対する不安を軽減したい

10歳未満男性

小児科の先生指名で相談させていただきます。
乳幼児のコロナワクチン接種に対する不安を軽減したく、質問させてください。

現在6ヶ月の子供がいます。
・新型コロナが第9波に入った模様
・これから家族・親戚、友人に会う機会が増える
・日本小児科学会が「推奨」の考え方を示している
ことから、近日中の子供へのコロナワクチンの接種を決めました。

しかし、ネットやSNSを見るとワクチンに否定的な意見で溢れており、どうしても心配になってしまいます。
少しでも安心できるような情報や意見があれば教えていただけないでしょうか。

以下の点が気になっています。

1. SNS等上で他の予防接種と比べて新型コロナワクチンに否定的な意見が目立つのは、新しいワクチンであること以外に何か理由があるのか?(副反応が多い/強いなど)

2. 小児科医でも、コロナワクチンの接種に対してあまり前向きではない(?)医師の方がいるようなのはなぜか?
※知人で「コロナはまだ打たなくてもいいのではないか」と医師から言われた例がありました(ただし、小児科学会による推奨の前)

3. 1歳で保育園入園予定で、入園後と比べると人との接触機会が少ないものの、流行状況を踏まえ、今から接種する価値があると考えてよいか?(人と会う機会は定期的にある予定)

4. 大人は、心筋炎の懸念からワクチン接種後一定期間は激しい運動を控えた方が良いという話もあった(シンガポールでは指針として出していたと認識)が、子供も気をつけるべきか?→例えば0歳児は激しく動く、大泣きなどはなるべくさせないようにすべき?

親自身は4回接種済みで、多少の副反応を経験しました(モデルナアーム、発熱、悪寒)。
ノーワクチンでコロナに罹ってしまうリスクと比較して、子供にも打たせるつもりですが、まだ小さい子供に負担にならないか、重篤な副反応が出ないか、どうしても心配になってしまいます。
コメント、アドバイスいただけると幸いです。よろしくお願いいたします

回答済み

小児科

ご指名でのご相談をいただき、誠にありがとうございます。

新型コロナの流行状況や日本小児科学会の推奨などから、生後6か月のお子さんにコロナワクチンの接種を検討しているが、ネット上に否定的な意見が多く、悩んでいるがアドバイスなどあるかというご相談ですね。

新型コロナと付き合っていくという流れになっている中で、小児科医として最も心配していることの一つが低いワクチン接種率なので、

接種を考えていただいていることはありがたく感じます。

基本的な推奨の根拠などはご提示いただいている日本小児科学会の推奨(https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=507)に準じているものとお考えいただければと思いますが、ご提示いただいた項目について私の考えを提示させていただきます。


① SNSで否定的な意見が多いのは新しいワクチンということ以外に

理由はあるのか。

→ これは一概に言い切ることは難しいのですが、理由はいくつかあると思います。いくつか例を挙げさせていただきますと…

・先に接種が始まった成人の副反応(主に発熱)が想像より強かったことによる不安

・当初予想されていた効果と比べて、実際に得られている効果が小さかったことへの不満

・思春期から若年成人の中で心筋炎のリスクに注目されたこと

・オミクロン以前は乳幼児はあまり感染しても問題がないという認識があったこと

・政府が多大な予算を使用して、急激かつ大規模にワクチン接種を進めていたことに対する批判(重要なことであっても、国の方針に不満がある人は少なからずいるものと思います)

・ 今までのワクチンの中で最もSNSやネットが広まっている状況で始まったこと

など、他にも色々と考えられることがありますが、総じてワクチンに積極的でない人からすると、「あまり効果がないと思っているワクチンを、副反応の懸念がある中で、もともと感染しても問題のないはずの子どもたちに打つな!」という形だと思います。

私自身もオミクロンまでは子どもの感染で困ることは隔離の仕方などが主で、実際に病状的に困っている方をみることはありませんでしたが、感染者が急激に増え、熱性けいれんや急性脳症のお子さん、感染後の後遺症に悩まされるお子さんなどを何人か見てからは、ぜひワクチンを打っておいてほしいという考えが強くなった部分もあります。


② 小児科医でも意見が分かれるのはなぜか

→ 一つは重症なコロナウイルス感染症のお子さんをみているかどうかというのは大きいと思います。やはり成人と比べても入院が必要になる患者さんは少ないですし、実際にとても軽症で済んでしまう子もたくさんいます。

少なくとも救急搬送に対応している病院でなければ、高年齢も含めて熱性けいれんをバンバン起こしたり、その後ずっと調子が悪くて通院しているような子をあまり診ていないとあまり積極的にはならないのも無理はないと思います。

また、特に若年成人で問題になった心筋炎のリスクというのは小児科の中では無視できない問題であることも事実です。小児用ワクチンでは副反応のリスクはだいぶ減りますが、ワクチン自体による何らかの健康被害のリスクを少しでも下げたいというのもわからないでもないという要素はあります。

論文など公表されている事実を確認することは医師として当然大事なのですが、どういう立場で仕事をしているか、どういう患者さんに立ち会っているかで意気込みというのは変わってくることはよくあります。特にコロナワクチンについては相談者様同様に否定的な意見も探せばたくさん出てきてしまうので、医師の中でも悩まれる方もいるとお考えいただければと思います。


③ 1歳から集団保育を開始するが、流行状況から今打っておいた方が良いかどうか。

→ 基本的にはどちらが正解とは言い切れない領域ではありますが、今でも乳児の感染はやはり同居しているきょうだいや成人からうつってしまっていることが多いため、流行が大きければ大きいほどリスクはあるものとは考えますので、私としては早い段階で打っておいていただけると安心かなとは思います。

 なお、定期接種ワクチンとの兼ね合いもありますし、接種できる状況の地域差もありますので、かかりつけの先生とご相談いただくことも大切です。


④ 大人は接種後の運動に制限が少しあったが、子どもでも同様に考えるべきか

→ やはり心筋炎のリスクは思春期から若年成人で高いのですが、乳幼児向けワクチンではリスクは下がること、また運動制限をかけること自体に無理があることから、特に指導することはありません。

 

総じて小児向けのコロナワクチンは小児科学会の提言通り勧めておりますが、悩ましいと感じられる気持ちもよくわかります。ご両親とも安心できるように、かかりつけの先生も含めてまたご相談いただくことが大切かと思います。

ご参考になりましたら幸いです。

早速丁寧にご回答ありがとうございました。色々な意見が出てくる背景がよく理解できました。
乳幼児は、相対的に副反応が小さいということもコメントいただけて不安が小さくなりました。
ありがとうございました。

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2023年07月10日 23時55分


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小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

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