指名:どっと@小児科医 先生

乳児のうつ伏せ寝について

10歳未満男性

カメラ

※添付画像は投稿者ご本人と医師のみ参照可能です

現在3ヶ月の赤ちゃんを育てています。
元々左手の親指を吸いながら左を向いて寝るのが好きなようでしたが、最近は腰から下を回転させて寝返りをし、うつ伏せのような体勢で寝ています。たまに横向き寝です。
腕抜きはまだできないので親指を吸ったままです。首座りはまだ完璧では無いですがうつ伏せにしたら顔は上げられます。
SIDS予防として良くないことは知っていますが元に戻してもすぐにこの体勢になってしまいます。
上の子も生後半年くらいから完全にうつ伏せ寝をしており、3歳前の今でもたまにしています。

人工乳、喫煙者無しです。
日中は近くで様子を見てあげられますが、夜間はどうしたらよいでしょうか。

回答済み

小児科

ご指名でのご相談をいただき、誠にありがとうございます。

生後3か月のお子さんが戻しても気がつくと横向き寝になってしまうが、まだ寝返り自体はしっかりできない状態で、夜間どうしていったらよいかというご相談ですね。

戻してもすぐに横向きになってしまう段階はとても悩ましいものと思います。成長発達の段階として、どうしても難しいところです。


基本的に今の状況で推奨することは

① うつぶせになってしまってもリスクが減らせるように赤ちゃんにとって安全な寝具を使用する

→ 硬めの赤ちゃん用マットレスに薄いシーツを緩みなくかけたものを使用し、枕や毛布などは使用しない、掛け布団は顔にかからないようにする、ぬいぐるみなどを周辺に置かないなどです。


② 寝かしつけは仰向けで、自分で寝返りが難しい段階では気がついたら仰向けに戻す

→ 自分で寝返り・寝返りがえりが自由にできるような段階であれば、寝ている間にうつ伏せになってしまっても無理に戻す必要はないとされていますが、まだ難しい段階では気がついたら戻すことが勧められます


横向き寝も基本的にはうつぶせ同様にSIDSに関してはリスクがあるものと考えられています(横向きで寝ていると自然とうつぶせになってしまうことがあるなどの要因も考えられています)。

そのため、大変かと思いますが、気がついたら戻していただく必要がある段階なのかなと思います。


ただ、普段から横向きでいることが少し多いのではないかと思いますが、好きということだけでなく、頭の形が少し左側が平らになっていることで横向きになってしまう方も少なからずおられます。

その場合には、日中からなるべく逆側を向くか、仰向けになれるように環境を整備することも大切です。例えば、おもちゃやお母さんが右側にいることで、左側を向いていてもなにも面白いものがないような状況です。

また、うつぶせにしたら顔を上げられるということですので、ご家族がみていられる時間にうつぶせで過ごす時間を少し作ることで、左側の頭に圧がかかる時間を短くすることも頭の形の調整には有用です。


上記となります。悩ましい時期かと思いますが、ご参考になりましたら幸いです。


参考:

・厚生労働省 SIDSの対策強化月間 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000181942_00007.html

・NPO法人 SIDS家族の会

http://www.sids.gr.jp/campaign_sids.html

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2023年07月15日 10時35分


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小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

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