きょうだいの感染対策について

10歳未満女性

生後1ヶ月と6歳の母です。
きょうだいの感染対策について相談させてください。

先日、6歳の子が発熱し、ヘルパンギーナと診断されました。おそらく保育園で爆発的に流行していたのでそこからもらったのだと思います。
幸い3日で解熱し、先日登園を再開しました。

家庭内の感染対策として、
・発熱が判明した時点から、生後1ヶ月と6歳の子は居室を別にして、2人が接触しないようにする。(発熱した日の朝は接触していましたが…)
・1ヶ月の子を触る前は、良く手洗いをして、アルコール消毒をする。
・6歳の子とはタオル、食器を共有しない、洗濯も別にする。
・親はマスクを着用する、6歳の子は夫が面倒をみる、1ヶ月の子は自分が面倒を見るので、6歳の子とは接触しない。
・ドアノブを次亜塩素酸水で毎日消毒する。

これを5日間続けています。
親はいまのところ無症状です。

インターネットでは、ヘルパンギーナは、1〜2週間は唾液にウイルスが出る、1ヶ月程度は便からもウイルスが出る、アルコール消毒は無効と聞きました。

この後どのくらい、感染対策を続ければ良いのでしょうか?

かかりつけの先生は、熱が下がるまででいいよ、と仰ったのですが、1ヶ月の子が生まれた直後に、6歳の子からRSウイルスを貰って入院したので、我々両親はかなり神経質になっていると思います。

正直、毎日の掃除、洗濯等で親はヘトヘトで、6歳の子はママと一緒に過ごせなくてイライラ、きょうだいに触れなくて悲しい思いをしています。
1か月の子は抱っこが大好きで、日中は抱っこか抱っこ紐で過ごしており、どうしても6歳の子につきっきりにはなれません。

先生方のお知恵を貸していただきたいです。

回答済み

小児科

こんばんは。ご相談いただき、ありがとうございます。

6歳のお子さんがヘルパンギーナにかかってしまった場合に、同居の1か月の赤ちゃんのために感染対策はいつまで続けるべきかというご相談ですね。

ご相談の内容を見させていただき、とても大変な様子がよくわかります。コロナもそうですが、やはり感染症はなかなか目に見えないものなので「どこまで避けるべきか」「どこまで消毒するべきか」というのはとても悩ましい問題だと思います。


ヘルパンギーナのウイルス特性についてはご指摘の通り

・1〜2週間は唾液からウイルスが出る可能性がある

・1か月程度は便からウイルスが出る可能性がある

・アルコール消毒では不十分な可能性がある

という要素はあります。そのため、基本的な対策はこまめな手洗いやある程度の距離を取ること、急性期にはマスクを装着しておくことなどが主だと思います。


ただ、かかりつけの先生の説明であったように感染しやすいタイミング(ウイルスの量が多い時期)は熱があるときで、解熱後は感染する力はある程度下がってくるのも確かです。


解熱後は、唾液が直接ついてしまう状況や便が間接的に付いてしまうような状況には少し注意が必要かと思います。ただ、6歳という年齢でしたら手洗いをしっかりやっていただいて、1か月のお子さんと直接触れ合うということだけ制限するくらいで十分ではないかなと思います。


感染リスクを0にするというのは実際のところ難しいのですが、RSウイルスと比較して、ヘルパンギーナは理由ははっきりしませんが、1歳未満のお子さん特に低月齢児に感染することは少ないと報告されています。外来でも低月齢のヘルパンギーナは全くみないとはいいませんが、ほとんどのお子さん1〜5歳くらいで生後半年未満のお子さんはあまりいません。


私の印象としましては、少しずつ対策を軽くしていっていい段階なのかなと思いました。なお、家庭での洗濯はしっかり便がついてしまった場合などを除いて、多くの感染症であえて別にする必要はないのかなとも思います。


まだまだ感染症が流行している段階ですので、心配はつきないかもしれませんが、ある程度バランスをとりつつ少しでもご負担が軽減できればと思います。


参考:国立感染症研究所 ヘルパンギーナとは https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/515-herpangina.html

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2023年07月29日 23時45分


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小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

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