指名:高橋怜奈/産婦人科医YouTuber 先生

妊活前にHPVワクチンは打ったほうがいいのか悩んでいます

20代女性

お世話になっています。

去年の秋ごろ、細胞診ハイシル、組織診で炎症〜軽度異形成と診断され、現在経過観察中のものです。
年齢も28歳で、そろそろ妊活を考えているのですが
今のパートナーとは、避妊をしての性行為は今までありますが、避妊なしでの性行為はしたことがありません。
なので、妊活をするにあたって、初めて避妊なしで性行為をしないといけないと思うと
新しい型に感染してしまうのではないかと心配しております。
それなら、妊活前に9価ワクチンを接種してからの妊活をしたほうがいいのではないかと悩んでいます。
そこで、いくつか質問があります。
①主治医の先生には最低でも2回は接種して、その間に妊娠すれば出産後に3回目を打つことになる。という説明でしたが
1回目、2回目摂取の後、ワクチンと並行して、妊活をしても赤ちゃんに影響はないのでしょうか。また妊娠しにくくなることはあるのでしょうか。

②ネットで、すでに感染している人は
手術などをするタイミングでHPVが陰性化した後に、ワクチンを打ったほうが再感染を防げる可能性があるとみました。そのため、ワクチンは妊活前には摂取せずに、今後経過観察の中で手術の対象になった時、手術をし、HPVが陰性になったタイミングでワクチンを打ったほうがいいのでしょうか。

回答済み

産婦人科

ご質問ありがとうございます。


28歳、これから妊活を考えているが、去年の秋に細胞診でHSIL、組織診で軽度異形成で経過観察中、妊活前にHPVワクチンを接種した方がいいかというご相談ですね。


私個人の意見としてはご質問者様の場合、HPVワクチンは必ずしも接種しなくてもいいのではないかと考えます。


というのは、特定のパートナーがいて、妊活も考えており、今後お互いパートナーが変わる予定がないのであれば、今後新たなHPVに感染する可能性は低いからです。


今までコンドームで避妊をしているとの事ですが、コンドームは多少HPV感染のリスクを下げますが、完全に防げるものではないため、お互い同じ型のHPVの感染が既にある可能性が高いと考えます。


例えばいま26歳以下であればキャッチアップ世代で無料ですが、ご質問者様の場合は自費です。また、特定のパートナーがいる事を考えると、費用対効果としては少ないでしょう。


それを踏まえてご質問にお答えします。


① 1回目、2回目接種の後、ワクチンと並行して、妊活をしても赤ちゃんに影響はないのでしょうか。また妊娠しにくくなることはあるのでしょうか。

→ワクチン接種と並行して妊活をしても問題ありません。

妊娠中には接種できませんが、産後再開する事は可能です。



②ネットで、すでに感染している人は

手術などをするタイミングでHPVが陰性化した後に、ワクチンを打ったほうが再感染を防げる可能性があるとみました。そのため、ワクチンは妊活前には摂取せずに、今後経過観察の中で手術の対象になった時、手術をし、HPVが陰性になったタイミングでワクチンを打ったほうがいいのでしょうか。

→接種の希望があるなら、HPVの感染の有無に関わらずワクチンを接種することができます。

HPVが陰性になるのは検出されていないだけで持続感染しているので、ワクチンを接種するメリットは今まで感染した事のない新たなHPVを防げる事です。

つまりどちらかに新たなパートナーができるとかであれば接種するメリットはあるでしょう。


以上を総合して、HPVワクチンの接種は費用対効果が少ないものの、人生何があるかわからないので新しいHPVを防ぎたいとか、できることをなんでもいいからしたい、というのであれば、接種するのも一つの選択でしょう。


またそれ以上に、タバコを吸わないとか、検診を忘れずに受けるという事が大切です。


以上ご参考になれば幸いです。

また何かありましたらいつでもご相談くださいね。

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2023年07月31日 21時23分


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YouTuber、産婦人科専門医、指導医、がん治療認定医、性教育認定講師です。生理、更年期、癌、セックス、婦人科形成手術、なんでもご相談ください。
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