指名:Tatsu Ogawa*生殖医 先生

ウレアプラズマについて

30代女性

以前パートナーのウレアプラズマの治療の有無について相談させてもらったものです。

EMMA ALICE検査後、私は治療を行いましたが再検査を待たずに人工授精で妊娠しました。現在4週目です。
以前、先生にご相談いただいた後、パートナーも受診しましたがウレアプラズマの検査や治療必要ないと言われ未検査未治療です。
以後も性交渉をとっており、私への再感染リスクもあると思われます。
そのため、婦人科の主治医にウレアプラズマの再検査をお願いしたところ、「子宮内に妊娠をしているし、ウレアプラズマは着床障害を調べるためのものだから不要」「子宮内にウレアプラズマがいる場合のみ治療するが、膣内のみのため、常在菌を増やす膣錠を続けましょう、一般培養(保険内)では悪玉菌は消えて常在菌しかいませんでした」と言われました。
流早産リスクになる菌と言われてもいたので、それだけで大丈夫なのか、心配が残りました。
妊娠してからは腹痛やわずかですが出血も続いており、妊娠初期のマイナートラブルだと信じて過ごしていますが、前回の流産もありすごく不安な毎日です。
実際のところ、私自身のウレアプラズマの再検査の必要性や流早産リスクなど、いかがなものなのでしょうか。なぜ医師の見解や意見が分かれているのでしょうか。
先生のご意見をお伺いできないでしょうか。

回答済み

産婦人科

ご質問、ご指名、ありがとうございます。

ウレアプラズマは一般的にスクリーニング検査としては調べませんので、突き詰めれば流早産の原因にはなるとはされていますが、過去に死産や長期入院を必要とするような切迫早産などを経験していなければ、治療を追求することは少ないのではないかと思います。初期の流産ではそこまで追求することはあまりないと思います。

また、これは判断が難しいですが、近年よく行われている子宮内細菌叢の検査は「調べ過ぎ」な感も否めず、結果の取り扱いについては主治医とよく相談するしかないと思います。

パートナーに関しては、私の個人的な経験では、検査、治療、および再検査を勧めたことはありません。あくまで「前回お伝えしたような報告もある」というレベルです。ご質問いただいた時に調べました。

以上まとめると、子宮内や腟内の細かい菌ごとについて「こうした方が良い」というはっきりした指針はありませんので、意見も割れると思います。申し訳ありませんがここでは私も中立的な立場でしかアドバイスができません。納得のいくように、主治医と相談して、信じてみるのが良いかもしれません。

このまま妊娠が継続できて元気なお子さんを授かれることを心より祈っております。

少しでもお役に立てれば幸いです。

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2023年08月01日 22時25分


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産婦人科、専門は生殖医療です。日常の診療では主に、一般不妊治療、生殖補助医療、不育症、がん生殖医療、PGTを含めた遺伝カウンセリングを取り扱っています。1人でも多くの方のサポートができれば幸いです。

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