パニック障害とは?

50代女性

パニック障害とは一般的にどのような症状なのでしょうか?人それぞれかもしれませんが、昨日の夜中に目が覚めた時に急に不安感が出て呼吸も早くなりそうだったので、自分に大丈夫と言い聞かせてすぐにまた眠りにつきました。何年も前にはあったのですが、あまり気にしないようにすごしていたら、何もなくなりました。それがまた急に出てきたので疑問に思ってしまいました。精神科や心療内科にはかかったことはありません。

回答済み

精神科

パニック障害は、パニック発作が繰り返し起こることで行動や思考が制限を受けていく病気です。パニック発作はパニック障害の症状であってそれぞれに診断基準があります(パニック障害以外の精神疾患でもパニック発作を伴うものはあります)。パニック障害はパニック発作による2次的な社会生活上の制限が1ヶ月以上続くことが診断基準の1つになっていますので、ここではパニック発作の症状について説明させていただいた方がご希望には叶うでしょう。 パニック発作の診断基準は以下のように示されています。ここにリストされている症状がパニック発作の症状ということになります。 「パニック発作とは、突然、激しい恐怖または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達し、その時間内に、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が起こる。 1. 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加 2. 発汗 3. 身震いまたは震え 4. 息切れ感または息苦しさ 5. 窒息感 6. 胸痛または胸部の不快感 7. 嘔気または腹部の不快感 8. めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ 9. 寒気または熱感 10. 異常感覚(感覚麻痺または熱感) 11. 現実感消失(現実ではない感じ)または離人感(自分自身から離脱している) 12. 抑制力を失うまたはどうかなってしまうことに対する恐怖 13. 死ぬことに対する恐怖 パニック障害の診断基準は以下のようになります。 A. 繰り返される予期しないパニック発作 B. 少なくとも1回の発作の後1ヶ月間(またはそれ以上)、以下のうち1つ(またはそれ以上)が続いている:(1) さらなるパニック発作またはその結果について持続的な懸念または心配(例:抑制力を失い、心臓発作が起こる、どうかなってしまう) (2) 発作に関連した行動の意味のある不適応的変化(パニック発作を避けるような行動) C. その障害は、物質(薬物)または他の医学的疾患(例:甲状腺機能亢進症)によるものではない D. その障害は、以下のような精神疾患ではうまく説明されない。社交不安症、心的外傷後ストレス障害、分離不安症

丁寧なお返事、ありがとうございました。相談をしてからあとは、不安になることはなくなりました。ありがとうございました。

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2022年01月19日 11時15分


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製薬業界で働きながら臨床も続けている精神科医です。
疾患領域ならば不安症や気分障害、治療技法としては薬物療法と行動療法が得意分野。
他媒体でも遠隔健康医療相談を行っています(主にベンゾジアゼピン受容体作動薬の減薬・断薬について)。

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