指名:鋼の整形外科医 先生

坐骨神経痛の痺れと脳からくる痺れの違いについて

40代女性

25年ほど前に椎間板ヘルニアで手術をしています。その時は腰の痛みだけでなく、右側のお尻から足先まで痺れと痛みがあり歩けない状態になりました。

手術をしてから、時々腰の痛みが出つつもマッサージに通ったりしつつどうにか過ごしていたのですが、先週くらいから右足に痺れを感じるようになりました。腰とお尻が凝っているのは自覚があり、その翌日にくしゃみをした瞬間にギックリ腰になりました。

一週間ほどたち、腰の痛みはだいぶよくなり痺れも弱まってきたように思います。ただ、右腕の肘から下の部分も時々痺れるような気がしており、それが疲れや凝りから来るものなのか、脳になにかあって右半身に痺れが出ているではないかと心配になってきました。

脳神経内科でレントゲンを撮ったところ首には異常がなく、腰は椎間板が潰れて背骨の隙間が狭くなっているからそれで足が痺れるのではないかとのことでした。この年齢では脳はそんなに心配することはないと言われたのですが、坐骨神経痛や首の凝りからくる痺れと脳になにかあって生じる痺れに違いはあるのでしょうか?痺れはありますが、麻痺などはなく手も足も指先まで普通に動かせます。頭痛や視界の変化もありません。

それぞれの特徴など教えていただけますと幸いです。

回答済み

整形外科

ご指名ありがとうございます。

症状を整理しますと腰痛、右下肢の痺れ、右肘以遠の痺れということでよろしいでしょうか。

まず腰痛に関してですが、腰が張るような感じが元々あったとのことなので筋肉や筋膜周囲の炎症に伴ういわゆる非特異的腰痛(これという医学的な異常が無い腰痛)の可能性が考えられます。また、腰椎椎間板ヘルニアの手術の既往があり、レントゲンで椎間板腔が狭くなっているのであれば同部位の経時的な変性の可能性もあるので手術をしてもらった病院で相談をしてもらうのが良いと思います。

次に下肢の痺れに感じてですが、神経内科の医師に診てもらい、明らかな異常を指摘されていないのであれば、こちらに関しても手術既往のある腰椎椎間板ヘルニアの術後の影響を真っ先に考えます。

そして右肘以遠の痺れについては整形外科疾患で頻度の多いものとしては頚椎症や肘部管症候群などが考えやすいです。

いずれの症状についてもまずは整形外科専門医の外来を受診してそれぞれの症状について相談して頂くのがよろしいかと考えます。

お大事になさって下さい。



0

2023年08月15日 00時04分


参考になりましたか?
ハートを贈り鋼の整形外科医先生を
サポートしよう!

膝関節、肩関節、スポーツ障害が専門です。
日本整形外科学会(日整会)専門医
日整会認定スポーツ医
日整会認定リハビリテーション医
日本スポーツ協会公認スポーツ医

相談一覧