緑色の粘性のある便

10歳未満女性

カメラ

※添付画像は投稿者ご本人と医師のみ参照可能です

生後79日の乳児の便についての相談です。

8月10日の午後より、緑色の粘性のある便が出始めました。それまではチェックシートの4番目の色が多かったのですが、この日を境にずっと緑色の便が出ています。
普段から熱もなく機嫌も良く、ミルクも飲みムラはありますが1日に550〜750mlの間を飲んでいます。
触った感じ、少しお腹が張っているような気がします。
1日あたり、尿は6回、便は2回ほど出ています。
ただ緑色の便が出始めた後の8月12日の1日だけ、1度も便が出なかった日がありました。

ネットで調べても赤ちゃんの緑色の便は心配しなくても大丈夫と書かれているのですが、初めての育児で心配なのもあり、自分が思っているよりもだいぶん深緑色(抹茶ペーストより少し深い色)で、なおかつ突然出始めたのでこのまま様子見でいいのかと思い、相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。

回答済み

小児科

こんばんは。ご相談いただき、ありがとうございます。

「生後79日の乳児の便が、濃い緑色で粘り気のあるようなものが出てくるようになったが、緑色の便は心配しなくて良いとネットではかかれているが、このまま様子を見て良いのか」というご相談ですね。

赤ちゃんの便の色や回数、硬さなど日々変化もあるので、気になってしまうことはよくあります。特に、初めての育児ということですので、様子をみて良いものかどうか心配になられてしまうお気持ちもよくわかります。


結論から申しますと、今回ご提示いただいている便の性状は、基本的には問題なさそうに思います。


赤ちゃんの頃の便は、母乳栄養なのかミルクなのか、便秘か下痢気味かなど一人ひとり少なからず差があります。また、哺乳量や便の回数なども日々変動があるので、一人のお子さんの中でも便の性状が変わることも珍しくありません。


赤ちゃんの頃に便が緑色になりやすい理由としては、いくつか考えられていますが「まだ腸内細菌叢が未発達の段階では便の色になるビリルビンというものが酸化されて、緑色のビリベルジンというものが生成される」という要素が大きいのではないかと考えられています。

特に、人工栄養児(ミルク栄養)や、便秘気味などで腸管内に便が滞留する時間が長い場合に緑色に変化しやすいものとされています。


ご相談者様のお子さんも、1日便が出なかった日があったなど腸管内に滞留していた時間が長くなっている影響が考えやすいです。

また、粘り気が強いのも、腸管内で水分がたくさん吸収されることで、より粘り気が強くなっている状況ではないかと予想されます。


便の回数が少なめで便が緑色っぽくなること自体は赤ちゃんの体として特に問題はありませんが、お子さんの状況としては少し飲みむらが出ていることやお腹が張り気味ということで、便秘としての影響が少し出ている可能性は否定できません。

哺乳量として十分飲めているのか(体重が増えているか)などは、予防接種などのタイミングでも良いので、必要に応じて一度相談していただいても良いかと思います。


便を出すときにいきむ様子が強くなっている場合などでは、綿棒浣腸(綿棒刺激)なども相談してみていただいても良いかもしれません。


なお、便に関して受診を考慮すべき状況としては、便に血が混じっている、嘔吐の回数が増えている、元気がない、哺乳意欲が落ちているなどが目安だとお考えいただければと思います。


上記となります。ご参考になりましたら幸いです。

すばやい、不安に寄り添った丁寧なご回答、また受診の目安を教えていただき、ありがとうございました。質問をした後に便がまったく出なくなってしまったので、記載されていた綿棒浣腸を行ったところ、しっかり出て便の色も途中から黄色に戻ってきてホッとしました。誠に感謝しております。

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2023年08月14日 22時02分


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小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

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