指名：高橋怜奈/産婦人科医YouTuber 先生

パートナー(男性)の性感染症などの検査項目について

30代女性

怜奈先生、いつも適切な回答・アドバイスありがとうございます。
先日、無事に一回目のHPVワクチンを接種出来ました。特に発熱、痛みもなく過ごしてます。

パートナーが、以前お付き合いされていた方(女性)が不倫されていたとの事で、付き合ったパートナー(男性)に、性感染症の検査を事前にしてもらってから、性交渉したいと思っています。
パートナーも、了承しています。

いろいろサイトで調べましたが、検査項目がクリニックによっても異なり、最低限、何の検査項目をチェックしておけば、とりあえず安心でしょうか。
現在、パートナーには自覚症状は全くないそうです。
クリニックで受ける検査と、自分でする検査キットの差もあるんでしょうか？

ちなみに、自分自身は性交未経験です。
手術などで一般的な感染症の項目は、全て陰性でした。(HIV、肝炎など)

長くなってしまい申し訳ございません。
よろしくお願いします。

回答済み

産婦人科

user_icon高橋怜奈/産婦人科医YouTuber先生

ご質問ありがとうございます。


HPVワクチンを接種されたとの事、よかったです！

パートナー様と話し合って性病検査をしてもらえるとの事、素晴らしい関係性ですね。


検査内容についてですが、本当に最低限の性感染症検査というと、クラミジアと淋菌かな、とは思いますが、金銭的に問題がないようであれば以下の検査をすると安心なのではないかと思います。医療機関にもよりますが、全部やると症状がなく検査目的であれば自費で約3〜4万円程度かかります。


クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナス、HIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎

あたりでしょうか。


またクラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマに関してはそれぞれ性器と喉を調べる事ができます。金銭的な事情やパートナー様のセクシャルアクティビティーなどから総合的に判断して、どれを受けるか決めるのがいいと思います。


マイコプラズマやウレアプラズマに関してはわざわざ検査をして絶対に治療しないといけない、というほどのものでもなく、慢性的な尿道炎や流産の原因になる可能性があるため、最近行われるようになった検査ですが、余裕があるなら一緒に検査するのをおすすめします。


HIVとか梅毒、クラミジアなど一部の感染症に関しては保健所で無料で検査している所もありますので、お調べになるといいかと思います。


自己採取キットでも精度はいいのですが、間違った箇所をとってしまったり、検査方法が悪かったり、また何か思わぬ結果が出た時に『うまくとれなかったんじゃないか』と心配で結局受診する方も多いので、もし受診できる環境であるならば受診した方が安心だと思います。また受診した方が、どれを受けた方がいいかなどの相談もできます。


以上、ご参考になれば幸いです。

また何かご不安なことがありましたらいつでもご相談くださいね。


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2023年08月20日 08時29分

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高橋怜奈/産婦人科医YouTuber先生

産婦人科, 婦人科, 美容外科

YouTuber、産婦人科専門医、指導医、がん治療認定医、性教育認定講師です。生理、更年期、癌、セックス、婦人科形成手術、なんでもご相談ください。
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