指名:高橋怜奈/産婦人科医YouTuber 先生

コンジローマ後のワクチン

30代女性

夜職従事者です。元々軽度異形成が発覚し、子宮頸がん検診は3ヶ月に1回行うよう言われており、欠かさず行っております。低用量ピルも数年服用しております。

昨年尖圭コンジローマにかかり、HPV検査(無料のもの)を行ったところかなりの型に感染しており、高リスクも18.45.52.58.73の疑いがありました。

キャッチアップ世代でもないため、子宮頸がんワクチンをすべきか悩んでおります。どうせなら9価でしたいとは思っているのですが、値段や31歳という年齢も考え、意味があるのでしょうか?

家系が婦人科に弱い家系で、卵巣がんや子宮筋腫などが親族に多いのも不安点です。

回答済み

産婦人科

ご質問ありがとうございます。


現在31歳で、軽度異形成で定期的に検診を受けている、コンジローマにもかかり、HPV型別検査では18.45.52.58.73型が陽性になった、HPVワクチンを接種すべきかというご相談ですね。


現在、26歳以下の方には接種を推奨、27歳以上45歳以下の方には本人が希望するば接種が可能で、45歳以下であればワクチン接種の有益性が示されています。


ワクチンは現在感染しているウイルスを排除できるわけではないのですが、新しい感染を防ぐ事ができます。


たとえばご質問者様が現在特定のパートナーがいて、お互いに他のパートナーができる予定が一切ないのであれば、接種するメリットは少ないと考えますが、そうでないならメリットが上回るでしょう。


9価ワクチンで、今感染している型以外の型も防げます。また16型のみを予防するのであれば2価でも4価でもいいでしょう。


もし金銭的な余裕があるのであれば9価ワクチンをお勧めします。


もちろんワクチン接種せずに検診をしっかりうける、タバコを吸わない、を徹底するのでも良いと思いますが、かかりつけの産婦人科医にご相談される事をお勧めします。


ちなみに、子宮頸癌は遺伝するわけではないので、他のご親族の方のご病気は関係ないと考えていただいていいでしょう。


以上、ご参考になれば幸いです。

また何かご不安なことがありましたらいつでもご相談くださいね。

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2023年08月20日 08時38分


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YouTuber、産婦人科専門医、指導医、がん治療認定医、性教育認定講師です。生理、更年期、癌、セックス、婦人科形成手術、なんでもご相談ください。
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