0歳児の外気浴・散歩について

10歳未満男性

0歳児の子どもがおります。

育児書や育児情報サイトでは積極的に外気浴や散歩をするよう勧められていますが、この猛暑のため散歩は曇りかつ涼しい日のみで週1回短時間行えば良い方です。

ベランダも灼熱なのでベランダにも出ず日常生活でほぼ陽に当たることはありません。

かつてはくる病の一因が日光浴不足とい言われてたそうですが、散歩や外気浴が十分できないことによる子どもの発育への影響が心配です。

このような生活が骨などの成長に悪影響を及ぼしませんでしょうか?

また散歩や外気浴が出来ない時、代わりに日常生活において意識して行うべきことはありますか?(ちなみにまだ離乳食開始前の月齢です)

よろしくお願いいたします。

回答済み

小児科

こんにちは。ご相談いただき、ありがとうございます。

「離乳食開始前の0歳児ですが、猛暑のために外気浴や散歩などをあまりできていません。くる病などの原因になることを聞いているが、発育への影響はあるのか、また代わりに日常生活で意識しておくことは何があるか。」というご相談ですね。


本当に大人であっても外で過ごすことがかなり辛い、安全を守ることが大変なレベルの猛暑が続いておりますので、なかなか外に出ることが難しいというのは無理もないと思います。

私も休日の日中はほとんど外に出られないという日も多いです…


ご指摘いただいているように、日光浴不足がくる病の原因になりうるというのは確かなことで、紫外線の浴びる量が少なすぎるとビタミンDの産生が不十分になるため、骨が弱くなってしまう可能性があります。週に1回短時間の外出というと、確かに少し短いということはありえるかもしれません。

ただ、短期間の外気浴・日光浴不足が成長に大きな影響を与えるかというと、現時点では大きな問題はないのではないかとは感じます。


まだしばらく暑い時期が続くかもしれませんが、朝・夕方・曇の日など負担の少ない時間帯に、帽子や日除け・日傘などを活用しつつ、5分-10分程度から少しずつ慣らしていただくことをおすすめします。

もちろん ”ひなた” を歩く必要はありません。日陰で日傘を活用していても、紫外線はある程度浴びることが可能です。


ビタミンDを浴びるために必要な日光浴の程度は、住んでいる地域、天気、気候、お子さんの肌の様子など様々な要因によって異なるため、◯◯分と表現することは困難ですが、大まかな目安として、夏場は15-30分、冬場は1時間程度が一つの目安とされています。

月齢的にも今すぐ長い時間を外で過ごす必要はありませんが、本当に短時間から慣らしつつ、外の空気を感じてみるというのが無難な状況かなと思います。

*大人も紫外線不足によるビタミンD欠乏が少し話題になることがありますので、ご家族のためにも少し外出してみることは大切です。


ただ、紫外線は浴びすぎることも害はありますので、生後6か月以降は必要に応じて日焼け止めなども活用することもご検討いただければと思います。


なお、外気浴・日光浴以外で意識することとしては、離乳食開始後には食事からビタミンDを摂取することも少し意識していただくこともありますが、概ね一般的なペースで離乳食をすすめていただく形で特に問題はないかなと思います。


回答としては上記となります。ご参考になりましたら幸いです。


参考:環境省 紫外線環境保健マニュアル 2020

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2023年08月25日 13時02分


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