指名:高橋怜奈/産婦人科医YouTuber 先生

子宮内膜症の診断について

40代女性

どうぞよろしくお願いいたします。右下腹部痛で最初に消化器内科を受診し、尿検査ではタンパク1+、細菌1+、腹部レントゲンでは胃腸にガスが溜まっていることはわかりましたが、激しい痛みでもないため、膀胱炎とも虫垂炎とも診断はつかず、胃腸薬をもらって様子見になりました。翌々日、念のために婦人科を受診、腹部エコー(経膣ではない)で「子宮が後屈」といわれ、内診の触診で「癒着があるね」と言われ、おそらく子宮内膜症だからと、ジエノゲストという薬を勧められ、次回までに、これを服用するか考えてくるように言われました。
上記のような内容の初診1回だけの診察で、「おそらく子宮内膜症だからジエノゲストという薬を飲む」という、なんとなくざっくりした対応に感じられるのですが、これは婦人科的に普通のことなのでしょうか?また、内診の触診だけで、癒着している、とわかるものなのでしょうか?
受診した婦人科が、個人の診療科で年配の先生で、施設もやや古いせいもあり、信頼はしたいのですが、少し不安になってしまいました。
思い当たる症状としては、3年ほど前に初めて出産したのですが、その後、腹部の筋肉が頻繁に攣るようになったり、昔20代の時に他院で多嚢胞卵巣と言われたこともあったので、ジエノゲストについて調べると、自分にあっている薬のような気持ちもするのですが、子宮内膜症かどうかという部分について、もうすこし時間をかけて(角が立たないよう改めて他院で)詳しく調べてもらうほうがよいものなのか、私の考え過ぎでそういうものではないのか、悩みます。よろしくお願いいたします。

回答済み

産婦人科

ご質問ありがとうございます。


腹痛があり婦人科受診した所、エコーで子宮後屈、内診で癒着がありそう、子宮内膜症がありそうとの事でジエノゲストの服用を勧められた、子宮内膜症の診断はそのような診察でわかるのかというご相談ですね。


子宮内膜症はエコーのみで診断できない事はとても多いです。

内診で癒着があるかどうかはわかります。

確定診断は手術での腹腔内の観察になりますが全員にすることはできないので、あくまでも問診や診察所見などを総合して診断し、診断できなくても疑われる症状があれば治療を開始します。

子宮内膜症があってもなくても子宮内膜症と月経困難症の治療は共通するものが多いです。


例えば卵巣チョコレート嚢胞など、子宮内膜症が確実にある場合はジエノゲスト1mgを使う事もありますし、月経困難症のみの場合はジエノゲスト0.5mgを使う事もあります。

副作用やその方の症状や診察所見で用量は決めていきます。


どちらにしても月経に伴う症状があるのではあれば、ジエノゲストを使う事で改善を期待できますし、まず始めてみてもいいと思います。


もちろん心配であれば他の産婦人科を受診してもいいでしょう。


以上ご参考になれば幸いです。

また何かありましたらいつでもご相談くださいね。


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2023年08月30日 19時46分


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YouTuber、産婦人科専門医、指導医、がん治療認定医、性教育認定講師です。生理、更年期、癌、セックス、婦人科形成手術、なんでもご相談ください。
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