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DIO🦌総合診療医 先生

ピロリ菌除菌について

50代 女性

ピロリ菌除菌についてお伺いします。58歳です。 血液検査でピロリ菌の抗体があり、胃カメラをしたところ慢性胃炎がありました。 お医者さんは除菌についてそれほど積極的ではなく、年に一度胃カメラで様子を見ていてもいいですよ、ということなのですが、やはり除菌はした方が良いでしょうか。 お医者さんが積極的でない理由は逆流性食道炎が起こりがち、除菌しても胃カメラは必須なので、ということでした。 私自身は除菌に気持ちは傾いていますが、逆流性食道炎から食道癌になることもあるとか、抗菌剤へのアレルギーを起こし以後抗菌剤が飲めなくなることがあるなど聞き迷っています。抗菌剤が飲めなくなってしまう副作用は特に心配です。 胃炎の自覚症状はあまりなく、昨年ワクチン接種が心配だった時少しシクシクしたくらいです。

回答済み

一般内科

ご質問ありがとうございます。 年齢等にもよりますが、基本的にはガイドライン上でもピロリ菌感染は除菌することが勧められております。 また、わたくし自身も逆流性食道炎(GERD)が増加するというデータも見たこともありましたが、H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2016改訂版Q&A(http://www.jshr.jp/journal/guideline.html)によると、 「わが国では、除菌後に胃酸分泌が増加し「一過性に」酸逆流症状の出現や悪化、あるいは逆流性食道炎の増加が見られることが報告されています1)-3)。一方で消化性潰瘍患者に対して除菌しても、逆流性食道炎の発症は増加しないという報告4)や、十二指腸潰瘍を合併している逆流性食道炎の場合には、むしろ逆流性食道炎が改善するという報告5)や、十二指腸潰瘍合併例でなくても、1 年後には GERD 関連の QOLと酸逆流症状は改善するとの報告6)があり、背景にある病態によっては、除菌がGERDを抑制する場合もあります。除菌後のGERDを長期観察した場合もLos Angeles 分類の A,B の軽症者が大多数で、重症化することはほとんどない6), 7)と考えられます。以上から、除菌後GERDの発生増加は除菌治療の妨げにはならないと考えられます。」 ということですので、逆流性食道炎のことは増加するか減少するかはなんとも言えないようです。 また、除菌後も胃がんのリスクはゼロになるわけではないですので、胃カメラがおすすめされるのは確かですが、胃がんになる可能性はかなり低くなります。 さらに、抗生剤については、この度の除菌時に内服しても、後日内服することになっても基本的にアレルギーや副作用になってしまう可能性が大きく変わるわけではありません。 総合して考えますと、ガイドライン上も除菌をお勧めされるものかと推察致しますが、もちろん最終的にはご自身および主治医の先生とご相談いただければ幸いです。 お役に立てれば幸いです。よろしくお願いいたします。

丁寧なご説明ありがとうございます。逆流性食道炎についてそれ程心配がないとのこと安心しました。頑張って除菌することにします

2022年03月02日 00時32分


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(総合診療医って何?という方は下記noteご参照ください)
https://note.com/generection1/n/nc50f0ffc79b2