1歳未満の水痘ワクチン接種について

10歳未満男性

本日(9/5)皮膚科を受診した際に、同じ待合室にいた患者さんで水疱瘡疑いの方がいらっしゃいました。特に隔離などはしておらず、数分ではありますが同じ空間にいました。
個人的に調べたところ、接触後72時間以内であれば水痘ワクチン接種で発症予防効果がある、ということを知ったのですが、生後6ヶ月で水痘ワクチン未接種の子どもに対しても発症前接種は効果がありますでしょうか?
かかりつけでは1歳未満の児には接種していない、と断られてしまい、他院で接種できるところを探そうか検討しています。

回答済み

小児科,皮膚科

こんばんは。ご相談いただき、ありがとうございます。

「皮膚科を受診したときに、同じ待合で ”みずぼうそう” 疑いの方がいたが、数分間同じ空間にいてしまった。子どもは生後6か月でみずぼうそうの予防接種はできていないが、接触後72時間以内の水痘ワクチン接種で発症予防効果があることを知った。生後6か月でも予防の効果は得られるのか。」というご相談ですね。


医療機関を受診したときには、どうしても感染症の患者さんが近くにいることはあるので、ご心配になられるお気持ちはよくわかります。ご自身で予防方法をしっかり調べられているのもすごいなと思いました。


結論から申しますと、生後6か月のお子さんに接触後の緊急接種をして効果が得られるかというと、申し訳ありませんがわかりません。

水痘ワクチンの適応は基本的に生後1歳以降ですので、1歳未満のお子さんへの有効性や安全性については、お伝えできるほどの情報がないというのが正直なところです。


ご相談者様と同じような状況として、同胞(きょうだい児)がみずぼうそうに罹患してしまったというご相談を受けることがありますが、隔離などの一般的な感染対策を指導するのみで、乳児へ緊急での水痘ワクチンを接種しているところはあまり多くないと思います。

やはり効果・安全性が明確ではなく、一般的にもよく行われているわけではないワクチン接種は、積極的には勧めにくいです。


特に生後6か月くらいでは、良い意味でお母さんの抗体がまだ少し残っている可能性があります。抗体が残っている場合は、ワクチンを打つメリットはより小さくなります。


同じような生ワクチンの中では "麻疹(はしか)"のMRワクチンは1歳未満でも感染リスクが高い場合に接種することはありますが、その場での効果は多少期待できても、十分な効果は得られないと考えられており、定期接種に含めず1歳以降には通常通りで接種としています。


上記のため、絶対に接種してはいけない、というわけではありませんが、一般的な医療機関ではあまり勧めてはいないというのが現状なのかなと思います。

ただ、感染した場合のリスクが高い基礎疾患をお持ちの場合には、十分に相談して、緊急接種を検討するということはあると思います。


やはりご心配が強いようでしたら、まずは受診された皮膚科さんでどのくらいみずぼうそうが疑われているのか確認してみていただくのも良いかなと思います。可能性が低そうであれば、ある程度安心につながるかなと思います。

また、可能性は高そうでご心配が強いようでしたら、一度小児科医や感染症科があるような他の医療機関に相談してみていただいても良いかと思います。


回答としては上記となります。ご参考になりましたら幸いです。

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2023年09月05日 23時21分


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