30代のHPVワクチン接種について

30代女性

こんにちは。いつも参考にさせていただいています。

HPVワクチンの公費による接種が復活しました。娘にはもちろん接種をさせる予定なのですが、母である私自身に今からでも自費で接種をすることは推奨されるか教えてください。

30代後半既婚、2児出産経験あり、今後パートナーを変更する予定は今のところ無い見込みです。また、定期的に子宮頚がん検診は受診しており、NILM以外の結果だったことはありません。

この場合、自費での接種をした方が良いのか、今後も定期的に子宮頚がん検診に行くだけで良いのか、アドバイスをいただけましたら幸いです。

回答済み

産婦人科

ご質問及び詳細な状況をお伝え頂き、ありがとうございます。


国際的にも国内でも、27歳から45歳までの女性は医師と相談した上で接種するかを決定する事が推奨されています。

状況を伺う限りでは、ご夫婦ともにハイリスクHPVに感染していないか、もしくはともに感染しているけど検診では異常がないかのどちらかかと思います。

今後、パートナーが変わったり夫婦どちらかの不貞などが無ければ、基本的にはHPVワクチンの有効性は低いと考えられます。

一般的には検診のみを継続する事が推奨されます。

ただ個人的な意見としては、ご夫婦ともに経済的に余裕があるならば、もし今後の人生で子宮頸がんやご夫婦のどちらが中咽頭がん・肛門がんを発症したとして

"あの時、接種しておけば良かった"

ともし後悔するならば、接種するという選択も良いかと思います。


上記の回答で少しでもお力になれれば幸いです。

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2023年09月15日 15時17分


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産婦人科医として10年間以上の勤務歴があります。
これまでの勤務先では生理・避妊などの女性特有のお悩みや性感染症などのご相談や治療を行ってきましたが、特に子宮頸がん治療にも専従していました。
現在は子宮頸がん検診やオンラインでの低用量ピルなどの処方、HPVワクチンの説明を行っています。
「自分が女性だったらどんな医療相談が望ましいか」
を常に意識していますので、ご遠慮なくご相談ください。

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