指名:高橋怜奈/産婦人科医YouTuber 先生

経産婦もHPVワクチンを接種すべきかどうか

30代女性

はじめまして。
現在30代前半で、昨年出産した一児の母です。
妊娠中に色々と調べる中で、マザーキラーと呼ばれる子宮頸がんに大変不安と恐怖を持ち、HPVワクチンの接種を考え始めました。

ご相談したいのは、30代・経産婦であってもHPVワクチンを接種すべきかどうかという点です。
(付け加えますと、私と夫はいわゆる「童貞と処女」のカップルでしたので、お互いに性交渉の経験はお互いのみ、という前提条件です)

以前に一度、妊婦健診で通院していた総合病院の産婦人科医の方にも聞いてみたのですが、そのときはまだ授乳中ということもあり「(自治体からクーポンが来る)2年に一度の子宮頸がん検診をきちんと受ければ、あえてワクチンを打たなくてもよいのでは。(接種後は)授乳を中断しなければならない」との回答でした。

授乳も一日一回程度に減ってきており卒乳も近そうな一方、そろそろ第二子についても考え始めたいので、改めてワクチン接種をどうするか検討したく、ご助言いただけますと幸いです。

回答済み

産婦人科

ご質問ありがとうございます。


現在30代前半、去年ご出産され、経産婦でもHPVワクチンを接種するメリットはあるのかというご相談ですね。


45歳以下の接種でワクチンの有益性があるという報告がありますが、今後パートナーが変わらないようであれば接種するメリットはほとんどないと考えます。


ちなみに、既に性行為をしているご夫婦であれば、同じ型のHPVを共有していると考えます。そのため、夫婦間での感染を予防するということに関してはワクチンのメリットはないと考えていいです。


ガイドライン上では27歳以上45歳以下の方は、希望すれば接種する、ということになっていますが、お金もかかることですし、きちんと検診を受ける、タバコを吸わない、何か症状があれば受診する、ということのほうが大切です。

とにかく、不安であれば定期検診を受けるようにしてくださいね。

以上ご参考になれば幸いです。

また何かご不安なことがありましたらいつでもご相談くださいね。

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2023年11月20日 04時04分


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YouTuber、産婦人科専門医、指導医、がん治療認定医、性教育認定講師です。生理、更年期、癌、セックス、婦人科形成手術、なんでもご相談ください。
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