指名:精神科医HANA 先生

トイレに対する過剰な不安

20代女性

トイレ不安があります。きっかけをざっくり言うと1年ほど前に職場でトイレに行くタイミングを逃し1時間ほど我慢した事からです。そこから、「乗り物に乗る前はトイレに行く」「外食等の食後はトイレに行く」とルールを自分の中で決めました。しかし、友人と遊ぶときやもし大人数で遊ぶことがあったとき「お手洗い行ってきて良い?」と言い出すタイミングが無かったらどうしようと思ってしまい人と遊ぶのを避けたり、帰りはここのトイレに寄って…と計画やシミュレーションしないと気が済まなくなっています。また、電車に閉じ込められてトイレ行きたくなったらどうしようと考え携帯トイレや目隠しポンチョを常に持ち歩いて鞄が大荷物になってしまったり、何か大きなイベントごとやテーマパーク(例えば幕張メッセとかディズニーとか)に行きたいと思ってもトイレ待ち30分以上とか不安すぎて無理…と思ってしまい行かない選択をしてしまいます。更に現在恋人が居る訳でも結婚する予定もないのに、同棲したらマンションなどに住む→トイレ1つしかない→自分がトイレ行きたくなった時やお腹が痛くなった時に使われてたら(すぐ入れなかったら)どうしようだとか、相手が胃腸炎に罹ってずっとトイレに篭られたら嫌だなと考え、マンションは大体トイレ1つしかないしこんなんじゃ同棲とか結婚は無理→じゃあ結婚諦めようと極端な発想になってしまっています…。元から便秘、お腹が痛くなりやすい体質なのでトイレが1つしかない場合に対して余計不安に思っているのかもしれません。どうすれば良いでしょうか?元々心配性な気質で高校生の時に心療内科にかかった際、不安神経症と診断されたことがあります。

回答済み

精神科

ご相談ありがとうございます!精神科医HANAです。回答が遅くなり申し訳ありません。

トイレ不安に関する悩みを読ませていただきました。現状を何とかしたくても何ともならない時、とても辛いですよね。まず、ご自身の不安を認識し、対策を講じようとしていることはとても重要な一歩だと思いますよ。

伺った内容から、私がアドバイスできる範囲で以下に記載させて頂きます。

・相談できる人を見つける

友人や家族に自分の不安について話し、サポートを求めることも有効です。周囲の理解と協力があることで、不安を感じる状況でも安心感を得られることがあります。一人で悩まず、思いを言語化して誰かに伝えるだけでも大分不安が解消されることが多いでしょう。

・日記をつける

不安を感じた状況やその時の思考、感情を書き留めることで、自分のパターンを理解しやすくなります。また、改善の進捗を確認するためのツールとしても役立ちます。

・瞑想、ヨガなどを取り入れる

深呼吸や瞑想、ヨガなどを日常に取り入れることで、不安感を和らげることができます。毎日少しずつ取り組むことで、リラックスする習慣を作ると良いでしょう。

・認知行動療法 (CBT) の技法を取り入れる

CBTは、不安や恐怖を管理するための効果的な方法です。相談者様の場合、以下のような技法が試される可能性があります。こちら、カウンセラーや病院で相談してみることをおすすめします。

認知再構成:不安を引き起こす思考を特定し、それを現実的で建設的な思考に置き換える。

段階的暴露:徐々に不安を感じる状況に身を置き、その状況に慣れていく。例えば、最初は短時間の外出から始め、徐々に長時間の外出やトイレの少ない場所に挑戦してみる。

・病院受診

過去に不安神経症と診断されたことがあるとのことですので、再度病院を受診するなどして医師に相談することを検討してみてください。上に述べたCBTや薬物療法など、適切な治療法を提供してくれるでしょう。


不安は多くの人が抱える問題ですが、適切な対策を講じることでコントロールできるようになります。一人で悩むことなく、焦らず、少しずつ取り組んでいくことが大切です。

相談者様が少しでもより良い方向へ進まれることを祈っております。

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2024年06月05日 22時17分


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精神科指導医、公認心理師、産業医などの資格あり。得意分野は薬物療法、老年精神医学(共に関連学会の専門医資格あり)ですが、精神科一般の幅広いご相談にお答えできればと思っています。普段は医師の悩み相談も行っています。ツイッター歴はまだ短いですがよろしくお願いします。

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