1ヶ月飲んでいない飲み物の再開方法

10歳未満男性

生後2ヶ月の息子について相談させてください。
新生児期はミルクと母乳の混合で育てていたのですが、ここ1ヶ月ほど母乳のみで生活しています。
お尻がかぶれており下痢気味とのことで新生児期から今まで乳酸菌を処方されており、新生児期は麦茶やイオン飲料で飲ませていました。先生からは風邪で一時的に乳糖不耐症になったのではないかというようなことを言われたと思います。少しですが乳児湿疹持ちです。

アレルギー予防には最初の1ヶ月は母乳のみで育て、その後混合が良いと聞いていたのでそろそろ混合に戻したいです。ただ、飲んでいない期間が1ヶ月もあるため既にミルクアレルギーになっているのではないかと再開方法がわからず困っています。その他、麦茶やイオン飲料もずっと飲ませていないので心配です。

再開する方法を具体的に教えていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

回答済み

こんにちは。ご相談いただき、ありがとうございます。

回答がとても遅くなってしまい、誠に申し訳ありません。

「2か月のお子さんが混合栄養から完全母乳に移行したものの、乳アレルギー予防のためには混合が良いと聞いたため混合に戻していきたいが、どう再開していくべきか。また、下痢で整腸剤を飲むときに使用していた麦茶やイオン飲料についてもどうしていくべきか悩んでいる。」というご相談ですね。


乳アレルギーを予防していくためにどのようにミルクを再開・活用していくべきかというお悩みですね。新しい情報をお調べされていてすごいなと思います。確かにミルクを少量でも継続的に摂取できていると乳アレルギーを予防できる可能性はあると考えられています。

その主な根拠となっているのは「SPADEスタディ」という沖縄で行われた研究の結果です。現状のスタンスとしては1日10mL以上を定期的に飲んでおくというのが主な目安ではありますが、確かに初回にじんましんなどアレルギー反応が出る可能性も全くないというわけではありません。また、完全母乳になっている期間がある程度あると、実際に哺乳瓶でミルクを飲めるかどうかという悩ましい問題もあるのが正直なところです。

母乳自体の栄養面や衛生面、経済的なメリットなども考慮した場合に「乳アレルギーを予防できる可能性がある」ことで混合栄養をみんなに勧めるかというのはまだ議論のある領域ではあるため、悩ましい問題ではあると考えています。

ただ、10mLのミルクというのは決して多い量ではないため、母乳栄養を継続しながらミルクを少し飲んでおくくらいでできることではあり、安全性という意味でも基本的にはそれほどリスクが高い方法ではないとは思います。


私自身が外来で相談された場合には、まずお子さんのアレルギーのリスクの程度を判断した上で対応を検討していきます。具体的には、お子さんのお肌の状態やご家族やきょうだいのアレルギー疾患歴などを確認したうえで、優先的に行うことはお肌をきれいに保つことで、その上でご不安やリスクがある場合には少量からミルクを追加してみましょうというように進めていきます。飲み始めのリスクが気になる場合は、スプーンやコップで1-2mLくらいのミルクから少しずつ慣らしていくなどが手段の一つだと思います。

ただ、実際に問題や悩ましいことがあった場合は、かかりつけ医などお近くの医療機関での対応が必要となるため、ご相談者様のお子さんのアレルギーリスクも十分には把握できないため、まずはかかりつけの先生とご相談いただくことをおすすめします。


なお、麦茶やイオン飲料は基本的にアレルギー予防などの意義で飲んでおく必要などはなく、栄養面も母乳やミルクで十分なため、基本的には母乳やミルクを飲まなくなった頃から必要に応じて飲むで良いかと思います。


回答としては上記となります。

ご参考になりましたら幸いです。

今回は回答が大変遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。また悩ましいことがありましたら適宜ご相談いただければと存じます。

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2024年10月01日 11時58分


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