つかまり立ちで転倒
10歳未満女性
10ヶ月の子です。
本日、スチールのワゴンにつかまり立ちをした際に体重でワゴンが倒れ、下敷きになるような形で転倒してしまいました。倒れた瞬間大泣きし、15分程泣きやみませんでした。瞬間目を離してしまったときで、どのように倒れたのか見られていません。床にはクッション性のあるアンダーラグを敷いています。
また、3日前にベビーヤードの中でつかまり立ちをした際、バランスを崩し、ベビーヤードの網越しに外に置いてあったベビーチェアの角におでこと目の間をぶつけてしまい、そちらは眼科に受診し大丈夫でしょうとのことで様子を見ていました。
倒れてから現在まで、様子がおかしかったり、目が合わなかったり、嘔吐したりなどはありません。機嫌は良くなりました。たんこぶや外傷は確認できません。
このような場合、どのような点に注意して何日ほど見守れば良いでしょうか。また、今回のことで受診は必要になりますでしょうか。
硬膜下血腫は数ヶ月後に症状が出る可能性も、と見て、今後どのように注意深く見ていくべきかと不安です。
また、今回のことで、家庭内の整備の不注意さを深く反省しました。でき得る限り安全にしていたつもりでしたが、ワゴンやベビーヤード外のベビーチェア(の距離)を注意できておらず、こどもに申し訳ないことをしてしまったと後悔しています。
教えていただけますとうれしいです。よろしくお願いいたします。
回答済み
こんばんは。ご相談いただきありがとうございます。
10か月のお子さんがつかまり立ちの状態から倒れてしまったということですね。
しばらく泣いていたということですが、今は機嫌も戻り、本人の様子も見た目上の傷も特に気になるものはないということですね。
ぶつかったときの状態を確認できていないと特にご不安かと思いますが、良くも悪くもまだ痛いことを我慢したり、隠したりする年齢ではなく、現時点ではあまり大きな問題はない印象ではあります。
一般的にも今回のエピソードで受ける衝撃は決して極端に強いものではないようには感じます。
ただ、頭を打ってしまった場合にどう注意していくかという観点はとても大切です。主に短期的な目線と中長期的な目線があります。
まずはおおむね24時間を目安に急な変化がないか注意していきます。
例えば、繰り返し吐いてしまう、機嫌が悪い状態が続く、視線が合わない、ぐったりしていて元気がない、手足の動かし方に左右差があるなどには注意が必要です。
特に、時間とともにだんだん悪くなってくる場合は早めに医療機関を受診する必要があります。
次に、ご指摘の通り長期的にも慢性硬膜下血腫という病態が起こることはありえます。
こちらは慢性というだけあってすぐに気がつくのはとても難しいです(血腫があっても特に症状がないこともあります)。
一般的には運動や言語など発達に遅れがある、今まで出来ていたことが出来なくなった(退行)、笑わなくなった、動きが気になる、頭囲が急に大きくなったなどがあった場合に精査の一環として頭の画像検査を行って判断がつくことが多いです。
こちらは適切に検診を受けていただいたり、気になることがあったときかかりつけの先生と相談していただくことが最も大切な対策だと思います。
今回は短い間隔で2回ぶつけてしまったということでとてもご不安になると思いますし、親御さんが自分を責めてしまうこともどうしてもあると思います。
ただ、つかまり立ちの初めの頃にはどこかにぶつけたり、転んでしまうことはどうしても防ぎきれないことも事実です。同じことが起こらないように注意していこうというスタンスがとても大切だと思います。
今後注意することとしては
・固定できる家具は固定しておく
→軽いものやタイヤのある家具は体重がかかるとすぐに転がってしまうため、なるべく赤ちゃんの手の届かないところに置いておくことが大切です。
・家具の角にカバーをつけておけ
・赤ちゃんが過ごせる安全な場所を確保する
→ サークルなどで囲っても良いと思います。どうしても少し目が離れてしまうことはありますので、そういった場合に危険な目にあわない場所を作ることが大切です。
主な対策としては上記を考えます。
なお、今回のエピソードで確実に受診が必要というわけではありませんが、気になる場合には調子に問題がなくともかかりつけの先生に一度ご相談いただくと良いかなとは思います。
また、今後頭をぶつけてしまったときなどでは「教えて!ドクター」という無料のアプリがとてもまとまっていてわかりやすいので、ぜひご確認いただければと思います。
回答としては上記となります。
ご参考になりましたら幸いです。
2024年10月21日 22時46分