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産婦人科医とみー 先生

脂質異常症におけるピル内服について

30代 女性

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マーベロン1シート目内服中に脂質異常症であることが分かりました。3週目頃に手に痺れがあり血栓が怖くて産婦人科を受診しましたが、検査もなく「やめてみては?」と言われ1シートを飲みきりそのまま内服を中止しました。(尚、痺れは1週間ほどで消失しました) 痺れの原因は不明のままですが、もうピル服用は危険でしょうか?

回答済み

産婦人科

ご質問頂きありがとうございます。 低容量ピル内服時には、中性脂肪、総コレステロール、リポタンパク質(VLDL、HDL)が有意に増加すると言われています(※)。 ※ Effect of injectable and oral contraceptives on serum lipids.Obstet Gynecl 2009;114:786-794(Ⅲ) そのため低容量ピル(OC)内服時には必要に応じて脂質異常症の検査を行う必要があります。 ここで、脂質異常症は心血管系疾患リスク因子の一つであり、現病歴(質問者様でしたら、低用量ピルを内服される前から脂質異常症を指摘されていなかったか、どのタイミングで脂質異常症をみとめたか、家族歴など)から脂質プロファイルを行う必要があります。 具体的には相談者様の場合ですと、総コレステロールが229で境界域、対策としては「異常との境界域であり、食事療法や運動療法を開始する。」となります。また、LDLは140以上と高値であり、「原因を調べるため詳しい検査を行う。冠動脈疾患や他の危険因子の有無をみて食事療法、運動療法、薬物療法を行う。」が標準的な対策となります。 さらに低用量ピルで最も注意するべき副作用として深部静脈血栓症があります。(開始3ヶ月ほどで最も多いです)この初期症状としてACHESというものがあります。 ACHESとは(腹痛,胸痛,頭痛,眼症状,下肢痛:abdominal pain,chest pain,headache,eye disorders,severe leg pain)の頭文字から取ったものです。 相談者様の手のしびれはACHESかどうかは非常に微妙なところですが、主治医の先生は以上を鑑みて一度中止して、血液検査の推移と症状を注意深く経過観察される方針となったと思います。 今後血液検査で脂質異常症の検査をフォローし、更に症状も問題なければピルの内服を出来るかもしれません。 また、手のしびれの他にも下肢(片足)の腫脹などにも留意して頂き、見られた場合には主治医の先生にお伝え下さい。 以上になりますが、少しでもお役に立てましたら幸いです。 もし説明に御不備があったり、わかりにくい箇所がありましたらご遠慮なく仰って下さい。 どうぞお大事になさって下さい。

2021年09月26日 09時20分


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産婦人科専門医。特に産科領域・婦人科領域に関するご相談を受けさせて頂いています。