相談詳細

円形脱毛

50代女性

円形脱毛症再発の相談です 今年初めに500円玉大のものを一つ発見して近所の皮膚科へ受診しました その際、3ヶ月前の事を問われました ストレスの有無や疾病など ガンで5年前に手術しましたが、現在は再発もなく定期検診のみです 脱毛範囲が拡がり脱毛を専門の医師を受診中ですが、広がる脱毛症に不安な毎日です 仕事も脱毛部分が見えないように工夫しています 脱毛症と関係性の自己免疫疾患かを血液検査しましたが問題はありませんでした 確かに思春期の頃や産後などホルモンバランスと関係のありそうな時期に多発していました 知らない間に出来て治っていたケースも(美容師に教えてもらったり) 気圧の変化に敏感で自律神経系統が乱れがちです 円形脱毛で他に考え得る疾患はあるのでしょうか?このままつるっ禿げになるのかと震えています アトピーほどではありませんが、幼い頃は湿疹に悩まされていました それも関係あるのか無いのか… 円形脱毛に詳しい先生のご意見を伺いたいたくよろしくお願いします 現在はステロイドを塗り月に数回、受診し光をあてる治療中です

ご相談有難うございます。 円形脱毛症(alopecia areata)は、免疫の異常による脱毛症で、他の免疫疾患(全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、乾癬、潰瘍性大腸炎、橋本病など)に伴う場合と、ストレスなどが誘因となっている(免疫疾患に伴わない)場合があるとされています。アトピー性皮膚炎は円形脱毛症との関連があります。それ以外に、免疫異常ではない脱毛症として頭皮白癬(ケルズス禿瘡)があります。 円形脱毛症の診断は、頭皮白癬でないことを確認し、円形脱毛症に特徴的な毛髪の所見(「感嘆符毛」と呼ばれます)を認めれば確実です。診断困難な一部のケースもあり、その場合には頭皮を生検(皮膚の一部分を小さく切って顕微鏡で調べること)することもありますが、脱毛を専門とする皮膚科医で円形脱毛症と診断されていれば、ほぼ間違いないと思われます。 治療手段として長く使われているものには、ステロイド塗布・局所注射・点滴(パルス療法)、光線療法、免疫抑制剤(シクロスポリンAなど)があります。 【日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版】 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AA_GL2017.pdf 近年、難治性の円形脱毛症に対してJAK阻害薬という種類の新しい免疫抑制剤が奏功することが報告されており、本邦では「オルミエント」という名前のJAK阻害薬が円形脱毛症の保険適応を取得しております。 【オルミエントを服用される円形脱毛症の患者さんへ】 https://www.lillymedical.jp/assets/ja-jp/pdf/f9bb298853b33432a1fa4b26665391447fd16b67ea0c41710f4830c8f442da93/%E5%8C%BB%E7%99%82%E9%96%A2%E4%BF%82%E8%80%85%E5%90%91%E3%81%91%EF%BD%9C%20%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%92%E6%9C%8D%E7%94%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%86%86%E5%BD%A2%E8%84%B1%E6%AF%9B%E7%97%87%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%B8.pdf 高額であることが難点ですが、論文から読み取る限り、効果は期待できそうです。 皮膚科疾患に限らず、外来担当医が感じる「改善」「悪化」と、患者さんの受け止め方はしばしばズレておりますので、まずは率直に「改善傾向に乏しくて不安です」と外来の先生にお伝えになることから始めてみられることをおすすめします。 症状が緩和されますことをお祈り申し上げます。

指名後に外したつもりがすみません、ありがとうございます
リウマチや気になる免疫系の疾患が気になっていたので、論文のリンクも読みました
主治医は脱毛専門医なので信じて治療続けます

6

2022年11月29日 19時48分


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リウマチ・膠原病は、近年病態生理の解明が急速に進み、診断・治療の進歩が著しい分野ですが、本邦では専門医が少ない分野でもあります。お悩みのことがございましたら、お気軽にご相談下さい。

ご質問ありがとうございます。 脱毛は見た目も気になりますし、とても心配ですよね。 一般的に円形脱毛症はストレスなどの明らかな誘因がないことも多いとされており、毛包組織に対する自己免疫疾患と考えられています。 家族内発症もあり、遺伝的な素因もあると考えられています。また合併症としては甲状腺疾患、SLEや関節リウマチ、糖尿病、アトピーなどと合併しやすいといわれています。かかりつけの皮膚科では血液検査などされているとのことで、それら疾患の除外がされているのはとても良いことだと思います。 また、円形脱毛症を生じる患者さんは再発することも多いとされており、ご質問者さまも同様の経過かと思います。 今後の予後についてですが、脱毛斑が小さい場合には比較的回復率が高いとされ、1年以内にも回復することが多いので、円形脱毛症のガイドラインでは少数、単発型の脱毛斑であり、急速な進行が見られない場合には局所療法(ステロイド外用、ステロイド局所注射や光線治療など)を行うとされています。ですので、今の治療としては特に大きな問題はないと思います。 ただ、ご不安に感じられていることも多いとおもいますので、一度今後の見通しや治療法の選択肢についてはかかりつけ医ともじっくり相談し、不安を解消すると良いかと思います。 ご参考になれば幸いです。

ありがとうございます
気長に付き合いたくないけど、主治医の指示に従い治療します

3

2022年11月29日 16時46分


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皮膚科専門医、1児の母でもあります。

わかりやすく丁寧な回答を心がけます。お力になれば幸いです。

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