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相談詳細

登校しぶりに構いすぎ?

10代女性

小6の娘がいます。夏休み明けから唐突に登校しぶりが始まりました。これまで予兆がまったく無かったため驚いてすぐに小児精神科のカウンセリングを受けさせました。その後はしんどくなったら月に1、2回お休みしていいことにして、なんとか登校を継続できています(担任の先生にも相談し、了承を得ています)。
いじめはなく、成績も問題ありません。クラスに友達もいます。1学期は放課後しょっちゅう友達と遊んでいましたが、登校を嫌がるようになってからは帰宅後自室にこもって動画を見たり絵を描いたりして過ごすことが多くなりました。最近はまた友だちと通話しながらゲームしたり外で遊ぶことも時々あります。はっきりとした原因は本人にも分からないようです。ただ家にいたい、家で好きなことをしていたいと言います。
小児精神科への通院は続けており、今度WISC検査を受ける予定です。これまで発達上の違和感を感じたことはなく、検診で指摘されたこともありません。
また、中学生になって悪化しては困るので、進学予定の中学校にクラス編成についての希望を伝えようと思っています(こちらの要望が通るかどうかわかりませんが)。
ここで質問なのですが、私は娘の登校しぶりに対してあれこれ世話を焼きすぎなのでしょうか?
夫は、月に1、2回とはいえ休みを設けることに賛成ではなく、発達検査のようなものを受けることやクラス編成について要望を出すことを大げさだと考えています。娘がちょっと弱音を吐けば、親があれこれ対処して自分のいいように取り計らってくれるようでは、娘が甘えたダメ人間になると言います。いじめなどの親が対処すべき問題がないのであれば、つべこべ言わずに学校へ行け、と厳しくすべきであり娘に自分の力で乗り越えさせないといけないと言われました。

現時点で娘の登校しぶりはまだ軽度だと思います。けれど事態が悪化してからでは回復に時間を要するので、軽度のうちにできる限り悪化しないよう手を打っておきたいのですが、これは誤った対応なのでしょうか?子供の登校しぶりに対して親はどのような態度、対応で臨むべきなのでしょうか。小児精神科の受診も必要無いのかと自信がなくなってきました。

回答済み

小児科,精神科

こんばんは。 ご相談いただき、ありがとうございます。 お子さんの登校しぶりに関するご相談ですね。文面を拝見させていただき、大変悩まれている状況だと感じました。ご両親の間で意見に食い違いがある状況では、特に悩まれている親御さんが多いです。 現在の状況は、小学校6年生で夏休み開けから急に登校しぶりが始まったということですね。それまでに嫌がる様子はなく、友人関係含めてご家族として心配になるようなことはなく、本人も何が負担になっているのかわからない状況でよろしいでしょうか? また、ご相談内容からすでに小児精神科のカウンセリングを受けられているということですので、成長過程や学校の状況はすでにお話され、発達特性やカウンセリングの中での困り感なども指摘はされていないものかと思います。 実際には、ご家庭の状況や学校の環境、本人の様子などを拝見していない状況では対応や方針についてコメントするのは難しいのですが、一般論としてご質問への回答を考えさせていただきました。一部そんな風にはできないなど悩ましいこともあるかと思いますが、正解は一つというわけではありませんので、そういう考えもあるなくらいに受け取っていただければ幸いです。 ① 今の段階で発達検査や中学校のお願い、カウンセリングなどは世話を焼きすぎか? 関係性にもよりますが、本人が学校にしんどさを感じているけど自分でも理由がはっきりわからないということですので、専門家のカウンセリングは勧められます。カウンセリングの中で考え方のクセや負担に感じやすい状況などがわかれば、負担を緩和しやすくなります。 これは仕事でも同様ですが、負担を感じていることがわかっている状況で何も配慮なくそのまま過ごした場合、どこかで無理がたたるという方は多いです。本人が出しているヘルプサインは、まずは受け入れていくことが大切だと思います。 また、カウンセリングや環境調整を考えていく客観的な評価の一つとして、発達検査も可能ならやってみていただいて良いかと思います。小学校高学年では能力の凸凹や勉強のペースが合わないなどで負担を感じている方も多いです。 中学校への相談は配慮が通るかどうかはわかりませんが、お願いすること自体はお子さんが負担を感じているのであれば、よくおすすめします。これも仕事でもそうですが、苦手なタイプの方が多いクラスでは行くこと自体への負担が強く、勉強などがやりたくてもできなくなってしまう可能性にもつながるためです。 ② 親としてどのような態度、対応で望むべきか、小児精神科への通院を続けるべきなのかどうか? 小学校6年生ですと自分でできることも多く、大人の意見は聞きにくくなってくる年頃かと思います。これもお子さんとご家族の関係性にもよりますが、思春期頃のお子さんとの距離感は、近すぎず遠すぎずくらいが無難だと思います。一人の人間として尊重し、本人の行動にやたらと口を出すようなことはなるべく避け、話をしてくれた内容についてもむやみに否定はせず、まずはしっかり受け入れて聞くという態度が大切だと思います(すべてを肯定しなければならないというわけではありません)。 若干無理を言っているようかもしれませんが、これも仕事におけるコーチングと同じようなイメージで、入り込みすぎないけど必要なときには相談にのってくれる信頼できる上司のような存在が望ましいのかなと感じます。 学校をときどき休むことは、医師によっても指導が変わるかもしれませんが、私個人としては自分の判断でときどき休むことは特に問題ないかと思います。大人になって自分の意思で有給をとる練習の一つとしても、家庭として休んでも問題がなければ、本人のペースで少し様子をみていただいてよい印象ではあります。 小児精神科への通院は、本人が拒否していなければ、一つの相談先として続けていただいて良いのではないでしょうか。学校への負担を感じている場合は、家庭と学校以外にしっかり話ができる環境をつくれると安定することが多いです。まずはカウンセリングという場でも、安心して話をして良いんだと感じられる環境があることはメリットになります。 主な回答としては上記となります。 実際には環境について私が把握できていることがあまりに少ないので、通院を継続するべきかどうかについても、通院されている医院の医師とご相談いただくことをおすすめします。 なお、若干気になることとして、自室にこもって過ごしていることが多いという内容がありました。家の中でも過ごしにくさを感じると、気持ちの面で回復できなくなったり、必要な場面で相談してくれなくなることがあります。少し家事を手伝ってもらうなど、何かしら貢献感が得られるような環境が作れると、過ごしやすくなるお子さんも少なくないので、よくおすすめしています。 また、TOIROという悩みについての児童精神科医による解説が見られる無料のアプリがありますので、参考になるかと思います。 かなりの長文で失礼いたしました。 ご負担にならない範囲でご参考になりましたら幸いです。

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2023年01月29日 00時01分
編集済み


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小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

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