相談詳細
指名:こどアレ@小児科医|アレルギー専門医 先生
BCG接種後のワクチン接種について
10歳未満女性
回答済み
ご指名でのご相談ありがとうございます。 5ヶ月のお子さん、BCG接種後のワクチン接種について、「生後6ヶ月でBCGを接種する予定、インフルエンザまたはコロナワクチンを接種したい、かかりつけの先生は4週間あけるように言われた(そのクリニックは該当ワクチンを実施していない)、4週間あけないといけないのか?また妊娠中にコロナワクチンを接種しているが子どもの免疫が生後6ヶ月以上もつのか?」というご質問でした。 ご指摘のように、厚生労働省の通達では、生ワクチン→生ワクチンの際は27日の接種間隔を空けないといけないですが、その他のワクチンの組み合わせでは接種間隔の制限はありません(参考:厚生労働省のHP https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/rota_index_00003.html) ただ、コロナワクチンについては、日本小児科学会からは「新型コロナワクチンは生ワクチンではありませんが、可能であれば接種後4週間程度は、新型コロナワクチンの接種を避けることが望ましいと考えます」との通知が出ております(「6 か月〜4 歳の小児に対する新型コロナワクチンを含めた予防接種スケジュールについて」https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20221121_6mto4a.pdf) そうなると、インフルエンザワクチンについては、BCGワクチンの接種後いつ接種しても問題無いかと思いますが、コロナワクチンに関しては、BCGワクチンの接種後、最低2週間あける、出来れば4週間あけることが望ましいということになろうかと思います。個人的には、厚生労働省が提示している2週間で接種しても大きな問題は無いかと考えますので、コロナワクチンの予約枠が取得出来そうな日程のご都合により、2〜4週間の接種間隔にて接種されれば良いかと思います。ちなみに、コロナワクチンとインフルエンザワクチンの間には特に接種間隔の制限はありません。 また、妊娠中のコロナワクチンについても、ご指摘の通りで、妊娠20-32週でコロナワクチン接種した妊婦さんの赤ちゃんでは生後6ヶ月まで移行抗体が残っているという報告があります(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2788986)。もちろん、接種した時期や接種から出生までの期間、抗体の上昇具合の個人差などはあるでしょうが、おおよそ生後6ヶ月くらいまでは移行抗体によりある程度守られていると考えて良さそうです。ただ、6ヶ月までは皆が安心という訳ではありませんし、6ヶ月過ぎたら急激に感染しやすくなるという訳でもありません。 という訳で、親御さんのお考え通りで問題無いかと思いますので、インフルエンザやコロナウイルスの流行状況、ワクチンの予約枠の状況にて、接種計画を立てて頂くと良いかと思います。ご家族やかかりつけの先生とよくご相談ください。
ご回答ありがとうございました!コロナの場合は4週間が推奨なんですね。正しい情報が知れて良かったです。移行抗体がまだ残ってくれていることを期待しつつ、きちんと間隔を空けて接種をさせたいと思います。大変参考になりました。
2023年02月13日 11時56分