何かある度に低血糖を起こします

10歳未満女性

6歳女児(新1年生)です。105cm、16kgと小柄で、ASDの特性上、食事に興味がありません。
車酔いで吐いた、風邪で吐いた、本人の中での大きなイベント事の後など、低血糖を起こしているのではないか?という状態に陥ります。
身体がぐったりして目が虚になり、起こしても起こしても眠り込んだりします。
頭痛を訴えることもあります。
病院で診てもらおうと移動する時も、すぐにベッドに横になろうとするので「低血糖を起こしているね」と言われはするのですが、入院するほどでは無いので家で様子を見ます。
数日から1週間ほどで元気になるのですが、年に3、4回なるので、保育園も休みが多かったです。
小学校に上がる前に、と、脳波やMRIなど、糖の負荷検査メインで色々と調べてもらったのですが、特に病気は見つからず。
食後2時間の血糖値が185(インシュリン167.1)、食後3時間の血糖値80、食後5時間84、と、どれも病的では無い事から、なんの診断もつきませんでした。
継続して同じ病院に掛かろうにも症状がある時に開いてる所となると難しく、経緯を説明しても伝わらないまま丸2年が経ちました。
本人は甘いものを食べた後に頭が痛くなると言うので、高インスリン血症かと思いましたがそうでは無さそうだし、イベント事の後となると自家中毒の類いかなとも思うのですが、もうこれ以上どこに診てもらえばいいのかも分からない状況です。
もうすぐ本格的に授業が始まるので、本人は緊張状態だし、またいつぐったりしてしまうのか、そうなると授業はどうなってしまうのか、心配ですがどうすることもできません。
支援級に入ってはいて、合理的配慮はしっかりしてもらえる学校ではありますが、ぐったりした時にどうすればいいのかなど全く話し合えない状況です。
何かの病気の可能性があるのか、また、症状が起きた時にどういった対処ができるのか、教えていただけると助かります。

おはようございます。ご相談いただき、ありがとうございます。


発達特性を持つ6歳のお子さんが度々低血糖のような症状を起こしているが、数日から1週間程度で良くなり、今までに検査で異常を指摘されることはなかった。今後も繰り返していく場合に、何らかの病気を考えることができるか、症状が出たときにどう対処するべきかというご相談ですね。


状況から、とてもお悩みであることが想像できます。検査で異常が見つからなかったとしても、ならどうしたらよいかと悩まれるのは当然だと思います。また、数日から1週間程度ということで、終わってみたらすごく長いというわけではないかもしれませんが、一緒に過ごしている上では十分に長い時間辛い状況を共にされていると思いますので、ご負担も大きいのではないでしょうか?


ご相談の内容の中で気になったことが2つあります。

① 本当に血糖値が下がっているのか

② (尿などの)ケトン体は測定されているのか


状況からは、一般的には自家中毒(周期性嘔吐症)に準じた病態が考えやすい経過だとは思います。ただ、専門的にはなりますが、ケトンを伴う低血糖なのか、ケトンを伴わない低血糖なのか、実際に低血糖を伴っているのかで対応は変わります。


今までに症状が出たタイミングでこれらの検査をされていない場合には、改めて確認していただくことが大切です(おそらく検査はされているのではないかと思いますが)。


周期性嘔吐症が疑われている様子ですので、ここからは周期性嘔吐症に準じて説明させていただきます。

周期性嘔吐症が年に数回、1回のエピソードが数日続いてしまうということは稀ではありません。年に数回入院してしまう方もときどき経験します。

各種検査で明らかな異常が認められない場合には、成長とともに良くなっていくのを待つ、負担が大きくならない環境を意識していくということが基本です。できるだけ、どういうタイミングで起こったかを記録しておくと傾向がつかめることがあります。例えばチーズやチョコレートを食べると出やすいなどがわかれば、少しそれは避けておこうなど予防の選択肢が増えるかもしれません。

また、症状が強い・頻度が多い場合は、片頭痛に準じた対応をすることで少し改善することもあります。直接診察しているわけではないため、なんとも言えない要素も多々ありますが、一部の周期性嘔吐症は成長とともに片頭痛に変わっていくことがあります。そのため、片頭痛の治療薬・予防薬が有効なパターンがあるというイメージでお考えいただければと思います。ただ、どの病院でもよく行っているといえるほど一般的な対応ではありませんので、今の状況では負担が強いため、何か手立てはないかと担当の医師とご相談いただければと思います。


なお、学校で同じようなことが起きた場合には、まずは保健室で休んでいただき、特に初めの頃はご家族がお迎えに行くという形式をとっていただくのが良いでしょう。何かあっても、休んだりお迎えにきてもらえることがわかるだけで本人の安心につながることは多々あります。

また、症状が起こっている場合もご家族はできれば堂々とした立ち振舞をしていただくと、お子さんの緊張感や不安感が軽減されることもよく経験します。実際には難しい場合もあるかと思いますが、頭の片隅に置いといていただますと幸いです。


ご相談への回答としては上記となります。

ご参考になりました幸いです。

お大事になさってください。

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2023年04月13日 10時23分


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