知的障害児の不安時の行動
10歳未満男性
軽度知的障害がある8歳の息子がいます。支援学級に通っています。
ADHD傾向もありますが診断がつくまでではないと言われています。
情緒不安定なのか些細なことですぐ泣くとかかりつけで相談したら、カンバクタイソウトウを処方されています。
緊張したり何か不安があったり落ち着かない時に、服の裾をさわったり、さかむけをさわったりと以前からあったのですが、最近は指先の皮をむいて赤くなっています。
どのようにしてやめさせていけば良いのでしょうか。
【軽度の知的障害がある8歳の男の子、不安時の行動についての相談】
ご指名でご相談をいただきありがとうございます。
お子さんが指先の皮・かさぶたを剥いたりする行動は自己刺激行動と呼ばれます。不安・緊張を感じている時に、自分を落ち着かせるために行われます。
この行動は、やめさせようと注意すると逆に不安・緊張が高まり、行動が増えてしまうことも特徴です。
やめさせるのではなく、お子さんが安心できるための行動に切り替えていく、というのが良いと思います。
もし、許されるのであれば、支援学級の先生にも説明した上で、ストレスボールを使ったり、あえて柔らかい布を触って安心できるといいのではないかと思います。
物を使わないとしたら、深呼吸が良いと思います。
・5秒かけて、吸って、
・5秒間、止めて
・5秒かけて止める。
これを5回やると、少なからず緊張がとれるはずです。
あとは、お子さんが緊張・不安を抱えやすい状況がいつか(曜日・時間)を確認することも重要です。
お子さんのことで、お母さんも負担と疲労が溜まっているのではないかと思います。お母さん自身がリフレッシュして、あえてお子さんと離れる時間を意図的に作ることで、お母さんの負担が減って、お子さんの不安・緊張が減ることもあると思います。
いますぐ解決できるわけではないと思いますが、少しずつでも行動を置き換えて行けたり、不安をコントロールする方法を取り行けて行けたらと思い、回答させていただきました。
少しでも参考になれば幸いです🍀
2023年11月19日 18時50分
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