コロナが怖い。消えてしまいたい
20代女性
3,0歳児を育てている20代女性です。
コロナ感染が怖くて、中々外に出られなくなってしまいました。
ワクチンは打っていて、出来る追加接種は全てしています。0歳児以外はマスクもしています。(3歳児は保育園で給食、午睡時は外していますが)
都内ではマスクをしている人は少数派で、保育園でも園児はもちろん保護者もほぼ全員ノーマスク、先生も半数くらいはノーマスクです。
保育園ではコロナ含め様々な感染症が頻繁に発生し、公共交通機関に乗ればあっちでもこっちでもゴホゴホ…。
何も感染症の通知がない時でも保育園に送り出すのも戦地に送り出すような気持ちで、休日のお出かけの事を考えるのも苦痛になってしまいました。
コロナを恐れている理由は後遺症です。子供でも死亡したら寝たきりになってしまった方がいると聞きました。
夫に話すと、そんな確率の低いことを心配してどうするのかと言われます。
何回か相談しましたが、夫の考えは変わりません。
多分、保育園の職員さんも同様の考え又は後遺症のことを知りすらしていないかもしれません。
孤独で目の前が真っ暗です。全てを投げ出したいです。消えてしまいたいです。
でも、子供を何回も感染に晒したくありません。
私はどうしたら良いのでしょうか。
ローンを組むのに悪影響と思うので精神科にはかかりたくないです。
【感染症に対する不安・恐怖を抱えながらの二人の子どもの子育て】
ご相談いただいたのに、回答が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
ご相談いただけて、本当に良かったです。
この数か月、コロナだけでなく、溶連菌、手足口病と様々な感染症が流行しています。感染症の不安を常に抱えながらの子育てになっているのだと思います。下のお子さんがまだ1歳を迎えていないということですので、『感染してしまったら、、、』という不安も強いのだと思います。
また、ローンを組むことを考えていらっしゃる、ということですので、お母さん自身も働かれている(もしくは今後職場復帰を考えていらっしゃる)のだと思います。
まさに仕事、感染症に対する不安など、様々な思いや苦しさを抱えての育児になっているのだと文章を通じて感じとりました。
そして、上のお子さんが3歳、ということはコロナが流行し始めた2020年頃にご妊娠、そしてご出産されたということなのではないかと思います。お母さんにとっては、子育てをすること自体が、常に感染症のことを意識し、感染症の恐怖を抱えながらお子さん達と関わる毎日だったのではないか、そんなことも思いました。
本当に苦しい、毎日なのだと思います。
【二人の子どもを出産し、育てる。】
言葉にすればたったこれだけのことですが、
その現実は苦しく、つらい毎日になっていることが伝わってきます。
“子どもを保育園に送り出すのもセンチに送り出すような気持ち、
休日のお出かけも苦痛、
子どもが死んでしまったら、寝たきりになったら、、、
孤独で目の前が真っ暗、
全てを投げ出して消えてしまいたい。”
言葉を聞いていて、『お母さんが今日まで、この相談をするまで生きていてくださって良かった』、心からそう思いました。
ご相談内容を読んでいて感じるのは、産後うつ(もしくは出産と関連しない うつ)かもしれない、ということです。
そして、
『なんとか精神科医療につながってほしい』
心からそう思います。
『ローンを組めなくなったらどうするんだ!』
『無責任じゃないか!』
そんなことを思われるかもしれません。
それでも、それでもです。
私は小児科医として、『精神科医療につながってほしい』と思います。
心の苦しさは、精神医療により苦痛が和らぎます。
今のままだと、働くこと、生きていること自体が危うくなってしまうのではないかとさえ思います。
小児科医はお子さんを守る仕事です、そして、お母さんを守る仕事でもあります。
住む場所は確かに大事です、経済的なことも関係します。
ただ、人生において大事なのは、家族が一緒に過ごせること、安心していられること、恐怖が取り除かれることだと僕は思います。
医療にかからないことが苦しい時間を延ばすことにつながってしまうように感じます
お子さんのために、ご自身のために、勇気を持って精神科医療につながってほしいです。
関係ないことかもしれませんが、今回、僕は最初、ご相談に気がついていませんでした。
どっと小児科 @syouni_karhes 先生が「NK先生に回答してもらえないか」と直接声をかけてくださって気がついたのです。
何が言いたいかというと、お母さんとお子さん達ご家族を想っている人がいる、ということです。
この回答が、お母さんに届くことを心から願っております。
2024年07月31日 14時48分
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です.
【公認心理師】の資格も保有してます.
3次救急を行っている当直医としても働いています.
お産の立ち会いにおける新生児の蘇生, けいれん, 呼吸器感染症, 喘息, 胃腸炎の対応なども行っています.
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