相談詳細

コロナウイルス感染後のコロナウイルスワクチン接種について

10歳未満女性

もうすぐ4歳の女の子と1歳半の男の子です。11月初めに二人とも保育園経由でコロナウイルスに感染し回復しました。居住地でかなりコロナが流行っているので、コロナウイルスワクチン接種をできるだけ早く受けたいと思っています。 コロナウイルス感染後のコロナウイルス予防接種について、 ①厚生省のQandAのページでは「感染後、体調が回復して接種を希望する際には、その治療内容や感染からの期間にかかわらずワクチンを接種することができます」 ②小児の外来診療におけるコロナウイルス感染症2019 (COVID-19)診療指針 第2版では 「Q12 COVID-19 の患者は、回復後、どれくらい経てばワクチン接種が可能か? A COVID-19 患者の予防接種(SARS-CoV-2 ワクチン以外)は、症状消失後 2〜4 週間程度(無症候性で は診断後 2 週間程度)、SARS-CoV-2 ワクチンは症状消失後 4 週間程度の延期が目安となる。」 と矛盾しています。 地元のコロナウイルスワクチン接種を実施している小児科に問い合わせたところ、どの病院も回復してから1ヶ月たたないと打たないようです。 子供たちが回復した後も保育園で次々とコロナ陽性者が出ており、1ヶ月を待つ間にまた新たに感染して、2022年1月までに1回目接種を受けられなくなりそうです。何か良い方法はないものでしょうか。 また実際のところ、小児の場合は感染後のコロナウイルスワクチン接種はどの程度の期間をあける必要があるのでしょうか?根拠もご教授いただけますと幸いです。

こんにちは。 ご相談いただき、ありがとうございます。 新型コロナウイルス感染後のワクチンを接種するタイミングについてのご相談ですね。適切な情報源から確認してくださっており、小児科医としてはとてもありがたいご相談です。 まず、現在明らかになっていることは、感染後にワクチン接種をすることで重大な副反応リスクが上がることはない、ただ感染後早期の場合は倦怠感などの副反応は少し頻度が上がる可能性はある、感染後早期は抗体は増えているがワクチン接種も行った場合がもっとも感染予防効果が高まりそうであるなどと思います。 どのくらいの期間をあけた場合が最も安全かつ有効か、小児の場合どうかなどははっきりとはわからないというのが実際のところです。 現時点で国内の方針としては、感染から○日以上あけなければならないなどの決まりはありません。厚労省のQ&Aに記載されている通り、体調が改善してからであればいつ接種しても問題はありません。 ただ、感染後のワクチン接種に関する方針については各国でも少しずつ違いがあります。それぞれの国の考えとしては(想像にはなりますが)、下記のような狙いがあるものと考えています。 ・症状軽快後速やかに接種:少しでも再感染を減らす、症状をおさえる、接種したくなったタイミングで接種できる環境を用意しておく ・2-4週間の間隔をあける:感染後の方から他の人に感染してしまうリスクを下げる、コロナウイルス感染自体による症状(後遺症も含む)とワクチンによる副反応を区別しやすくする(しっかり元気になったことを確認したい) ・3ヶ月程度間隔をあける:感染後の免疫向上に一定の期待をしている、感染後早期に接種することで副反応が強めに出るリスクを軽減する、後遺症とワクチンの副反応を区別しやすくする などがあるものと考えています。 私自身も、オミクロン株流行以前は再感染はすぐに起こることは少なかったため、1-2ヶ月程度あけても良いのではないかと考えていました。しかし、オミクロン株流行以降は再感染が早くなっている傾向はあるため、現在は小児科の指針を意識して1ヶ月程度のタイミングでの接種を勧めています。 小児の診療指針で4週間あけることが推奨されている理由の一つには、小児科では平時から多くのワクチンを接種しており、Q12に記載されているように感染から2-4週間期間をあけることはしばしばあるというのが背景にあるのではないかと予想します。多くの小児科医にとってはワクチン自体が子供に与える影響が強くなることへの心配は小さくないため、少し期間をあける方が接種医としてはより安心して勧められるという印象があります。 上記となります。 こういった方針には、残念ながら根拠は薄いものが多いため、少なくとも安全そうということを前提に、感染とワクチンの安全性・負担のバランスをどう捉えているかが主だと思います。 ご参考になりましたら幸いです。

丁寧なご回答、誠にありがとうございました。コロナと予防接種の状況は困難ですが、少し安心して考えていけそうです。ありがとうございました。

1

2022年11月19日 15時44分


参考になりましたか?
ハートを贈りどっと@小児科医先生を
サポートしよう!

小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

相談一覧