相談詳細

指名:こどアレ@小児科医|アレルギー専門医 先生

ペントシリンアレルギー

30代女性

薬物アレルギーについて質問です。 以前、手術後に抗生剤ペントシリンを点滴しました。 その際、呼吸困難および唇の腫れがおき点滴はすぐに中止しました。薬物アレルギーだと思うと言われ、その後ペニシリン系の薬は避けています。(この話をすると基本的に処方されません) 日常でそれほど困ることはないのですが、妊娠中などペニシリン系は安心と言われていたりペニシリンはよく使われる抗生剤という話も聞きます。このままずっと避けていていいのか、そもそも本当にアレルギーなのか、病院などで相談した方がいいのか迷っています。 もし、受診する場合何科を受診した方がいいのかなど教えていただけると幸いです。

回答済み

小児科

ご指名でのご質問ありがとうございます。 ペントシリンによる薬物アレルギーについて、病院への受診について、などのご質問でした。 「ペントシリンを点滴した後に呼吸困難や唇の腫れが起きた」ためにアレルギーを疑われたとのことでした。ペントシリン=ペニシリン系の抗菌薬は比較的アレルギーの発生頻度が高い薬剤です。ただ、「ペニシリンアレルギーであると自己申告した方の10~20%し か真のアレルギーではないとの報告」もあるようで、確かに診断を確定することは重要ではあります。 ただ、薬物アレルギーの血液検査である「リンパ球刺激試験」だけでは診断が確定的にならないこともあります。負荷試験が診断根拠には良いですが、薬剤で呼吸困難が出た方に再度負荷試験をするということはリスクがあり、あまり施行されないかも知れません。加えて、ペニシリン系の抗菌薬は日常診療でよく使用する薬剤ではありますが、より使う頻度の高い「セフェム系」の抗菌薬を使用する、あるいは全く系統の違う抗菌薬を使用する、という選択肢がありますので、無理に負荷試験まではされないということもあるかも知れません。 ペニシリンアレルギーの方でも比較的安全に使用出来る抗菌薬については、該当薬剤の側鎖の構造などから推測されております(下記参考文献内に記載があります)。おそらく多くの先生が抗菌薬のアレルギーのある方に対して、このような使用方法をされていると思いますし、実際使用する場面では、ご担当される先生が使用可能な抗菌薬を選択してくれると思います。 確定診断および使用可能な薬剤の相談などで事前に受診される場合は、「内科」か「皮膚科」になろうかと思いますが、地域や病院により、どの科で診て頂けるかどうかは異なりますので、事前にお電話で診て頂けるかどうかを確認されると良いかと思います。 【参考】 宇野 勝次,「交差アレルギー(1)」,月刊薬事 Vol.40 No.13 (1998) 宇野 勝次, 「医薬品過敏症の臨床解析」,Jpn J. Drug Inform,12:9-23(2010) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjdi/12/1/12_1_9/_pdf/-char/ja 徳山医師会病院 薬局2021年1月 DIニュース http://hospital.tokuyamaishikai.com/wp-content/uploads/2021/02/a231ea6f818cc5a93f6c215f21ed2adc.pdf

わかりやすい説明ありがとうございます!
参考文献も読ませていただきました。全て理解できたとは言い難いですが、安全と思われる薬剤が推測されていることで安心しました。今後、かかりつけ医を探す際にはこの点も相談できるお医者さんしようと思います。

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2022年11月23日 13時30分


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