指名:こどアレ@小児科&アレルギー 先生

4歳児以下のスギ花粉アレルギーの対処法について

10歳未満男性

先生のツイートでスギ花粉が来年とても多いと知りました。
息子は現在4歳1ヶ月で、昨年の春からスギ花粉の時期だけ目をとても痒がり常に辛そうでした。(鼻水や咳鼻水は無し)
息子からして母、叔父、祖父、祖母も皆スギやヒノキの花粉症持ちなので、疑うことなく花粉症だろうなと思っております。
まだ病院で相談したこともなく未診断なのですが、一般的な話として舌下免疫療法ができない4歳児以下の花粉症の子供には何か症状を緩和する方法はあるのでしょうか。

また、舌下免疫療法のように花粉の時期より前もって受診する必要があるのかも教えて頂けたら幸いです。

回答済み

小児科

ご指名でのご質問ありがとうございます。 4歳のお子さん、「スギ花粉の時期に目を痒がった、治療どうする?早めに受診した方が良い?」というご質問でした。 症状が鼻水だけだと風邪と紛らわしく、アレルギー鼻炎もしくは花粉症なのかどうかわかりにくいですが、ある時期に目の痒みが続くとなるとアレルギーの可能性がより高まります。 仰る通り、スギの舌下免疫療法は一般的に5歳以上で治療開始となりますし、舌下免疫療法を開始してすぐにスギ花粉症の症状が著明に改善する訳ではありませんので、いずれにしても、来年のスギの時期には間に合いません。 スギ花粉症の薬物療法としては、アレルギーの原因物質の一つ、ヒスタミンを抑える「抗ヒスタミン薬の飲み薬」や「点鼻ステロイド薬」「抗アレルギーの点眼薬」などがよく使用されますが、4歳さんでも数種類の抗ヒスタミン薬の飲み薬があります。古典的な抗ヒスタミン薬は眠気などの副作用がありますが、最近では眠気が少なめのお薬も複数あります。1日1回か2回、お薬の味、飲みやすさ、などで、お子さんごとにどのお薬にするかなどは相談しております。 スギ花粉の飛散前にあらかじめ受診するかどうかに関しては、「アレルギーポータル」(日本アレルギー学会)https://allergyportal.jp/knowledge/hay-fever/に「花粉症は一般に症状が悪化すると薬の効果が得られにくくなりますので、症状が軽いうちに症状を抑える薬を使い始める「初期療法」が勧められています。初期療法とは、花粉飛散予測日の2週間程度前か、もしくは花粉症の症状が少しでもあらわれた時点で薬物治療を開始します。早めに薬を使用することで、花粉の飛散量が多くなった時期でも症状をコントロールしやすくなり、症状を抑えた状態でシーズンを送ることができます」と書かれております。4歳さんのお子さんで、診断がまだ確定していない、おそらくそれほど毎年の症状が強くないお子さんであれば、症状が出だしたら早めに受診されるでも良いかも知れません。 あとは、花粉自体を避けるという対策として、花粉が多い日や時間を避けて外出する、マスクやゴーグルをする、花粉が付きにくい服装にする、帰宅時に上着を払う、手や顔を洗う、なども有効かと思われます(上記アレルギーポータル参照) かかりつけの先生とも治療開始の時期などについて、またご相談ください。

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2022年12月27日 22時54分


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