相談詳細

指名:音良林太郎@耳鼻咽喉科 MD, PhD 先生

時々ある耳鳴り

10歳未満女性

9歳になる娘が、静かな環境になるとキーンと耳鳴りがすると言います。1年半くらい前にも耳鳴りがすると言って耳鼻科を受診し、聴力の検査をしましたが、聴力は問題なしでした。 耳鳴り以外には症状はないようです。この場合再度耳鼻科の受診をした方がよいでしょうか? ネットで調べると、こどもの耳鳴りについてあまり情報がなく、前回の検査でも異常なしで診察があっさり終わってしまったので、様子見でいいのか、どこにどのように相談したら良いのか困っています。 また聴力で異常がなければ、たとえ耳鳴りがしていても、経過観察でよいのでしょうか?

回答済み

耳鼻咽喉科

ご質問ありがとうございます。お子様が、静かな環境で耳鳴を感じており、どのように対応するべきか迷っていらっしゃるということですね。結論から申し上げますと、現状であれば様子を見ていただいても良いように思います。ただし、「耳鳴りがすることでなにか困る事を感じている」場合は注意が必要です。 耳鳴りというのは「静かな環境であれば誰でも聞こえる」ということはご存知でしょうか?耳鳴りの原因は、正常な脳の活動によって生じた神経の興奮であるとされています。ごく小さな音でなっているため、周囲に音がしているような環境では気づきませんが、防音室やよる寝る前の静かな部屋では高い音の耳鳴りが聞こえることに気づく人も多いです。 これに対し、治療の対象となるような「病的な耳鳴り」も存在します。病的な耳鳴りの最も多い原因として難聴があります。難聴のある患者さんでは、難聴と同じような周波数の耳鳴りが聞こえやすくなることが知られています。そのため、耳鳴りを感じる患者さんが来院された場合、聴力検査を行うことが必須とされています。難聴を伴う耳鳴り患者さんは「耳鳴りのせいでうまく聞き取れない」と訴えることが多いです。 相談者様の場合、聴力検査は正常であったということですので、現在のところは難聴の可能性は低いでしょう。 病的な耳鳴りの2番めに多い原因はストレスや疲労・睡眠不足といった精神的・肉体的影響に伴うものです。この場合は難聴は伴わない一方で、「耳鳴りがうっとうしく感じる、耳鳴りのせいで集中できない」といった苦痛を感じている場合があります。この場合は原因となっているストレスに対応していく必要があるでしょう。 お子様に、「耳鳴りがすることでなにか困ることはあるか?」と尋ねて見てはいかがでしょう。答えとして「別に困っていない」のであれば、様子見をしていただいて問題ないと思います。ただし、「耳鳴りのせいで〜〜といったことが困っている」と、実際になにか問題を抱えている場合は、その困っている事象に対する対応を検討していく必要があるかもしれません。困っている度合いが高いと思われる場合は、耳鼻科への再受診、さらには大学病院などの耳鳴外来への受診をご検討ください。 簡単にできる対処法として、小さな音で何らかの音を流す、という方法があります。これは音響療法と言われる耳鳴りへの治療の一種で、音を発生させることで耳鳴りに注意がいかないようにするものです。自然の音源(波の音や雨の音など)を集めたCDをおすすめすることが多いです。耳鳴りで眠れないときや、気になると訴えるときには試してみてください。 以上回答させていただきます。この回答がお役に立てば光栄です。またわからない事があればお気軽にご相談下さい。

わかりやすい説明ありがとうございました!娘に聞きながら、困る場面が出てくれば、受診したいと思います!

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2023年01月12日 07時33分


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耳鼻咽喉科専門医•指導医の音良林太郎@耳鼻咽喉科です。みみ、はな、のどの病気や、首の腫瘍など、気になることはなんでもご相談下さい。専門は耳科、聴覚ですが、めまい、鼻、頭頸部腫瘍、甲状腺なども扱います。

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