相談詳細

潰瘍性大腸炎の人のコロナワクチンについて

30代男性

潰瘍性大腸炎を患っている家族についての相談です。その家族はコロナワクチンを3回目まで接種しましたが、4回目以降はもう受けたくないな、と話しており、理由は、潰瘍性大腸炎が自己免疫疾患だから、ワクチンの影響が不安とのこと。 本人はネットの情報リテラシーが高い方で、よくある怪しげな反ワクチンの情報を得てそのように考えたとも思えないのですが、自己免疫疾患の人、もしくは潰瘍性大腸炎の人がコロナワクチンを接種することについて何か問題があったようなデータが存在するのでしょうか? 本人の潰瘍性大腸炎の現在の症状については、服薬にて落ち着いているようです。身内としては、自己免疫疾患があるからこそワクチンはできるだけ回数を接種しておいたほうがよいのでは?と考えるのですが、説得するにも、根拠にできる情報を見つけるのが難しく、どうぞよろしくお願いします。

回答済み

消化器内科

 初めまして。  消化器内科、一般内科で診療をしておりますsusieと申します。  ご質問に回答させて頂きますね。  30代男性、現在5ASA製剤でコントロール良好の潰瘍性大腸炎罹患中でコロナワクチンをどうすべきか?ということですね。  まず結論からですが、現時点ではコロナワクチンが潰瘍性大腸炎に対して悪影響を及ぼしたとされる報告はなされておりません。ただし、長期間の観察はもちろんできておりませんので長期の影響に関しては不明です。  次に打つべきかどうかですが、一つの指針としては少し古いですが厚生労働省科学研究費難治性疾患政策研究事業難治性炎症性腸疾患に関する調査研究班と日本炎症性腸疾患学会が2021年2月に「 IBD患者における新型コロナウイルスワクチン接種に関するQ & A」を公開し、「ワクチンを接種するメリットはあると考えられます」としております。    ただしこれに関しては免疫抑制剤を使用している際にCOVID-19感染の重症化リスク高まる(具体的には高容量ステロイド20mg/日以上服用)とされているためですので、質問者さんのように免疫抑制剤を使用していない場合には当てはまりません。  基本的には免疫抑制剤なしで経過良好であることを考えると、その他に病気などなければ基礎疾患ない方と同じ考え方でよいと思われ、30代であれば重症化リスクとしては高くないので、絶対打たなければならないとまでは言えないです。  しかし、今後潰瘍性大腸炎が悪くなり免疫抑制剤を使用することになる可能性、COVID19感染してしまい万が一症状が悪化した際に、アセトアミノフェンで効果乏しくやむなくNSAIDsを使うなどあれば(あまりないとは思いますが)潰瘍性大腸炎が増悪するリスクなどは一応考えたうえで打つかどうかを検討してもいいと思います。  一度主治医と相談してみてもいいと思います。  強い根拠となる文献とまではいきませんが、先ほどの説明で出てきた情報と、あと英語ですがpubmedという論文検索で出てきたワクチン情報をいくつか載せておきますのでお役に立てば幸いです。海外の論文的ではワクチン接種は行った方がいいとの意見が多い印象です。  参考になれば幸いです。 参考: 「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」  http://www.ibdjapan.org/ IBD 患者における新型コロナウイルスワクチン接種に関する Q & A http://www.ibdjapan.org/task/pdf/qa01.pdf COVID-19 Vaccine Is Effective in Inflammatory Bowel Disease Patients and Is Not Associated With Disease Exacerbation https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34954338/ Addressing COVID-19 Vaccine Hesitancy in Patients with IBD https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34559239/

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2023年01月24日 23時14分
編集済み


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はじめまして。
大学での勤務を経て現在開業医として働いているsusieと申します。
・消化器病専門医
・消化器内視鏡専門医
としての視点と
開業医で培っている一般内科医としての視点でご質問にお答えしていきたいです。
よろしくお願いします。

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