虫垂炎の予定手術について

30代女性

虫垂炎の予定手術を受けるか迷っています。

2022年6月に急性虫垂炎で入院し
主治医の判断で保存療法を受けました。
(今まで似たような痛みはあったものの診断つかず、
入院治療までしたのは初めてでした。)
退院後診察時、主治医から
再発予防のため手術をおすすめするので
手術したくなったらまた受診してください
と言われています。

退院後も右下腹部がチクチク痛むことがあり
手術したほうが気が楽かなとも思うのですが、
情報が少なく漠然としていて
なかなかふみきれずにいるため
以下、ご教示いただけましたら幸いです。

①虫垂炎の腹腔鏡手術において、病院によって
傷の数や入院期間が違うようですが
どんな違いがあるのでしょうか。
どう選んだら良いかわからずにいます。

②再発する前に虫垂摘出手術を受けることの
メリット、デメリットはどんなことでしょうか。

③虫垂炎の摘出手術を受けた場合、
術後2年くらいは大腸がんのリスクが上がると
どこかで聞いたような気がするのですが、
術後は大腸カメラ等
定期的に検査をした方が良いのでしょうか。
(お腹は元々弱く、4年程前に大腸カメラして
過敏性腸症候群の診断を受けています。
検査自体は問題なく、
何もなければ10年くらい検査しなくても良いと言われました)

④今後妊娠を望んでいますが、
妊娠中に再発してしまう可能性を考えると
先に手術をしておいたほうが安全と考えられるでしょうか。

長くなり申し訳ありません。
お手数ですがよろしくお願いいたします。

回答済み

消化器内科

ご質問ありがとうございます。 外科的な内容もありますが、消化器内科でお答えできる範囲で回答させていただきます。 ①虫垂炎の腹腔鏡手術において、病院によって 傷の数や入院期間が違うようですが どんな違いがあるのでしょうか。 →腹腔鏡手術にも傷が一つの術式や三つの術式など種類があり、執刀医によって異なります。どれが良い、悪いなどは基本的にはありませんので、説明を聞いて納得できた外科医に手術をしてもらってください。 ②再発する前に虫垂摘出手術を受けることの メリット、デメリットはどんなことでしょうか。 →メリットとしては、いつまた腹痛が起こるか気にしなくて済むメンタル面もありますし、次に起こる虫垂炎が軽症とは限らないためそのリスクを回避する面もあると思います。緊急手術を避けられることは大きなメリットと思います。 デメリットとしては必ず手術を受けることになる点かとは思いますが、個人的にはメリット面の方が上回るかと思います。 ③虫垂炎の摘出手術を受けた場合、 術後2年くらいは大腸がんのリスクが上がると どこかで聞いたような気がするのですが、 術後は大腸カメラ等 定期的に検査をした方が良いのでしょうか。 →ご指摘の通り、虫垂炎術後に大腸がんのリスクが上がるという報告はあります。ただ、虫垂炎術後の内視鏡検査については具体的な決まりはありません。 以前の大腸カメラで10年後でもよいと言われたのであればその時点ではポリープなどもなかったようですが、心配であれば術後落ち着いてから受けるのがよいと思います。 明確な答えが出せず申し訳ありません。 ④今後妊娠を望んでいますが、 妊娠中に再発してしまう可能性を考えると 先に手術をしておいたほうが安全と考えられるでしょうか。 →妊娠中の虫垂炎治療はリスクが高いです。 手術が必要になれば流産のリスクも出てきますし、放射線を使用した画像が制限されるため診断をつけること自体が遅れることもあります。 今後妊娠希望があるのであれば、先に手術を受けておいたほうが安心かもしれません。 ただ、下記のようにいくつか文献もありますが妊娠中のリスクがものすごく高いというわけではないので、過度に心配する必要はないと思います。 Acute appendicitis in pregnancy https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33394465/ 参考になれば幸いです。

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2023年02月02日 16時09分


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