相談詳細
3歳の男の子のADHDを疑ってます
10歳未満男性
こんばんは。 ご相談いただき、ありがとうございます。 ADHDが疑われるお子さんの対応についてのご相談ですね。保育園の先生からご相談内容のように指摘されるとご心配になられるのも無理はないと思います。登園しぶりもあるということですので、悩ましい状況ですね。 ご提示いただいているような様子は、たしかに発達特性を疑うことのある症状ではあるかと思いますが、実際に診察させていただいたり、園での様子を直接拝見していたり、伺っているわけではないので、この場では何とも言い切れないというのが正直なところです。ご心配でしたら、やはりかかりつけの医師が提案するように一度専門外来でご相談いただくことをおすすめします。 ADHDなどのいわゆる神経発達症(発達障害)は、不注意や多動・衝動性などの特性が発達水準から予想されるよりも程度が強く、生活に負担がかかっている状況で判断します。現状では園でいつも怒られてしまっているということですので、社会生活での負担が出ているともとれますが、実際には怒られたときの状況や対応がどうだったのかをもう少し確認していく必要がある印象です。 特に毎回叱られているということですので、理由の説明ややってほしいことの説明をもう少しわかりやすくすることなどで、叱らないで済むような対策はできないのかなとも思います。確かに同じ指導で他の子はできているといわれることもありますが、3-5歳は個人差もかなり大きいため、同じ指導で同じように行動できないことに過度に注目されるのは少し心配ではあります。 上記が文面から受ける印象ではありますが、それをもとにご質問への回答をさせていただきます。 ・今の年齢で判断できるのか → 判断できることもあれば、このタイミングで判断することは適切ではないということもあります。受診された場合、基本的には本人の困り感をベースとし、ご家庭や集団生活の中で過ごしやすくするためにどうするべきかを相談していくことになるかと思います。この時点では、実際には診断は必ずしも必要はありません。年齢による個人差も大きいため、診断に関わらず家庭や園での望ましい対応について考えていき、本人の成長を見守っていく段階とも言えます。 ・今の段階で受診するメリット、デメリットについて → メリットは本人の行動特性がある程度つかめると、本人にとってより望ましい環境を相談することができるということがあります。必要があれば療育を始めることで、より社会適応を高めていくことも期待できます。他にもご家族として悩んでいることの相談や園の先生にどう対応してもらった方が良いかの相談、診断書の作成などを依頼することが可能です。 デメリットとしては、医学的にはあまりありませんが、受診そのものの負担(混んでいることが多いので待ち時間も長くなりやすいです)、必要に応じて発達の検査や血液検査など体の検査を行うことがあるのでその負担などがあると思います。また、ご家族の中での話し合いが不十分な場合は、対応について家庭内で対立が起きてしまうことも経験します(医療者側から説明はさせていただきますが、通院は不要だと考えられているご家族に直接説明できないことが多く、付き添ってくださる方に負担がかかることがあります)。 ・遺伝するものなのか → 家族の中で同じような特性を認める方が複数人いることはよく経験するため、遺伝的な要因は関与するだろうと考えられてはいますが、「●●遺伝子の異常」のようにはっきりと確立されているわけではありません。生活パターンなどから同じような困りごとが重なりやすいなども影響があるものとは思われます。 ご質問への回答としては上記となります。 また、発達についてお悩みのようですので、よろしければTOIROという無料アプリをおすすめします。よくあるお悩みについて児童精神科医師の解説などがあり、参考になるかと思います。 最後に、最近発達で悩まれているお子さんの中で生活リズムが崩れている方が少なくありません。ご相談者様のお子さんがどうかはわかりませんが、未就学児であれば20時から21時までには入眠し、7時ころまで寝ていただくくらいがおすすめです(推奨される睡眠時間は10-13時間ほど)。そんな時間に寝るのは難しいという方も多いかとは思いますが、お子さんの睡眠が安定すると少し困り感が緩和されることもありますので、悩ましいようでしたら一度お子さんの睡眠ベースで生活について見直してみていただくこともおすすめします。 上記となります。 ご参考になりましたら幸いです。
2023年01月29日 02時45分
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発達障害って性格のようなもので「ある、なし」ではなくて、多くの子で発達障害の症状が当てはまる場合もそれなりにある気がします。 また遺伝も強く関係していると言われています。 ただこれって発達障害が遺伝っていうよりも、性格や体格、顔、知能など全て遺伝だからそれと同じようなもので当然遺伝でしょ?っていう認識です。 受診して発達障害の診断を受けることに関してはまあどちらでもいいのかなあと思いますが、家庭で普通にみれているようならそんなに受診する必要もないんじゃないかなと思います。 保育園で言われたのはおそらく保育園側が子供の管理がしにくいからということですし(平均的な性格な方が画一的で管理もしやすいですよね)、多くの場合は年齢が上がるにつれて少しずつ言うことも聞いてくれるようになる場合も少なくないのでまあ家で見つつ本当に社会的な活動が不可能になったら受診とかでもいいのかと。 発達障害って結局のところ性格によるものが多いので薬で治るってわけでもないですし、保育園のマスの管理に合わせるために脳に影響する薬(場合によっては覚醒剤に近いもの)を使うってどうなの?って気もします。 もちろん薬を使わない療育的なものもあるのでそういうのの利用はいいと思いますが。
2023年01月29日 13時35分