相談詳細
指名:高橋怜奈/産婦人科医YouTuber 先生
妊娠中の食中毒による胎児への影響について
20代女性
回答済み
ご質問ありがとうございます。 妊娠36週で鶏肉を食べた後に旦那様が感染性胃腸炎と診断され、ご本人様には今のところ症状はないものの、今後症状がでた際に赤ちゃんに影響があるか心配とのご相談ですね。 まずは旦那様は症状があるとの事ですが、ご質問者様は今のところ症状がないようで何よりです。 妊娠後期で問題になるのは特に症状が出てしまった場合です。例えば高熱が何日も続いたり、嘔吐や下痢で脱水状態が続いたりしてしまうと、お腹の赤ちゃんも頻脈になったり具合が悪くなってしまう可能性があります。 また、頻繁に嘔吐をしてしまうと子宮が収縮して早産になる可能性もあります。現在36週との事で、こちらは大きく問題にはならないでしょう。 また、食中毒による症状とは別に、妊娠中の生肉の摂取は、トキソプラズマやリステリアなどに感染する可能性もあり、症状がなくても胎児に影響が出る事があります。妊娠後期の場合は感染しても赤ちゃんが先天性トキソプラズマを発症する可能性は低いですが、妊娠中は一貫して生肉の摂取は控えた方がいいでしょう。 ただ今回の場合は旦那様は感染性胃腸炎と診断されたとの事ですが、鶏肉が原因かはわかりません。チキンカレーにしたという事はある程度煮込んでいて、そうだとしたらトキソプラズマ やリステリアも死滅している可能性が高いのではと思います。ただ肉の中がまだピンク色だった場合は生ということになります。 現在ご質問者様は妊娠後期であり、症状がないことから、あまり心配しすぎなくて良いのではと思っています。 今後嘔吐や下痢がでてしまった場合には産婦人科のかかりつけに相談し、場合によっては点滴治療などを受けた方がいい事もあります。 症状が出るようであれば早めにご相談されると良いでしょう。 以上ご参考になれば幸いです。 また何かご不安な事がありましたらいつでもご相談くださいね。 元気なお子様にお会いできる事をお祈りしております。
2023年02月09日 12時07分