相談詳細
乳幼児の日焼け止め
10歳未満女性
こんにちは。 ご相談いただき、ありがとうございます。 乳児期の日焼け止め使用に関するご相談ですね。 昨今は多くの情報を探せるため、どの情報が正しいのかなど判断することが難しいですよね。 まず、もともとアトピー性皮膚炎が指摘されている1歳のお子さんに日焼け止めを使用するべきかというご質問ですが 私は、必ず塗らなければいけないわけではありませんが、生後6か月以降のお子さんはガッツリ外にでる時間帯は塗っても良いかなと説明しています。 理由として、紫外線は年々少しずつ強くなっているため、特に乳幼児期は大人よりも紫外線を長時間浴びてしまうこともあるので、将来的な光老化(紫外線を浴びてきた量が皮膚の老化にかかわる)や皮膚がんのリスクを低減するために日焼け止めは一つの選択肢と考えられるためです。 ただ、1歳のお子さんでしたら、まだ一人で長時間走り回るわけではないので、紫外線の強い時間帯(10〜14時頃)の外出を避け、服や帽子である程度減らすだけでも十分なことは多いです。 逆に紫外線を避けすぎると、ビタミンDが足りなくなる可能性があるので、特に秋冬は短時間の外出であれば、気にしすぎなくても良いのかなと思っています。 塗る日焼け止めの製品としては、ただ単に子供向けと書いてあるだけでなく、紫外線散乱剤(酸化亜鉛や酸化チタンなどノンケミカルといわれるもの)が肌に優しく、おすすめされます。 日焼け止めには紫外線吸収剤というタイプと紫外線散乱剤というタイプがありますが、吸収剤のタイプは肌荒れの原因になることも多いため、使っていて問題ない場合ももちろんありますが、肌が弱い方は基本的に散乱剤がおすすめです。 最後に、乳児期早期に使用していたことで将来的な問題が起こらないかというご質問ですが どれを使用されていたかなどがわからないので、言い切ることは難しいですが、一般的に心配なことは、塗っている間のかぶれのようなトラブルです。当時の湿疹の悪化因子の一つだった可能性は0ではありませんが、乳児期早期は肌が荒れやすいのも事実ですので、今のお肌がきれいでしたら、あまり気にする必要はないかと思います。 上記となります。 昨年の堀向先生の記事がまとまっていて分かりやすいので、ご参考にとURLを添付させていただきます(https://news.yahoo.co.jp/byline/horimukaikenta/20220504-00294504) お大事になさってください。
2023年02月18日 11時21分