長引く下痢(軟便)について

10歳未満男性

10ヶ月の男の子です。
離乳食は3回食(月齢の目安量Maxまで食べられます)、母乳とミルクの混合で1日400~500ml弱摂取しています。

2月23日から下痢が始まりました。
特に風邪をひいた訳でもなく、熱や嘔吐もありません。
また、機嫌も良く食欲もあります。
下痢が始まり数日様子見をしましたが、症状に変化がなかったので、かかりつけ医を受診しビオフェルミン配合散を処方され、二次性乳糖不耐症かもしれないためミルクをノンラクトに変えてみることを提案されました。

ビオフェルミン配合散を7日分飲み、ミルクもノンラクトに変え、離乳食もやや量を減らして柔らかめに変えたのですが、2週間経った現在も1日に5〜6回、下痢や軟便が続いています。

特にきっかけ無くて始まった下痢でも、こんなに長引くものでしょうか?
再度、かかりつけ医を受診した方が良いのでしょうか?

回答済み

小児科

こんばんは。ご相談いただき、ありがとうございます。


10か月のお子さんに特にきっかけなく始まった下痢が2週間以上続いているのは大丈夫か、というご相談ですね。


下痢が長引いてしまっているのはとてもご心配かと思います。

まず、今の時点でも離乳食含めて食事と母乳・ミルクの摂取量や尿量、活気などには問題がないということでよろしいでしょうか?


乳児期のお子さんでは、原因ははっきりしなくとも、急に下痢をしてしまうことは比較的よくあります。胃腸炎が流行している時期などで相談されることが多いイメージなので、軽い胃腸炎の経過が多いのではないかと感じます。

もちろん、それ以外にも抗菌薬による下痢、甲状腺疾患、腸の病気など考えられることがないわけではありませんが、急に始まったもののほとんどは胃腸炎など体調不良に伴うものかと思います。


下痢の多くは3-7日程度で良くなります。しかし、2週間以上続いてしまう方も小児科外来ではときどき来られます。正確な診断は難しいのですが、一定の割合で二次性(胃腸炎による一時的な)乳糖不耐症が関与している印象です。


下痢が長引いている場合に、早めに医療機関の受診が必要な状態は

① 活気がなく、食事・水分摂取が減っている

② 体重が減ってきている

③ 下痢の頻度が多く、肛門周囲の肌荒れが強い

④ 便に血が混じっている

⑤ 下痢による入眠困難など生活の質の低下が強い

などが挙げられます。


こういったことが当てはまらない場合は、ある程度は経過を見ざるをえない印象ではありますが、整腸剤などは多少下痢の期間を短くできる可能性はあります。ミルクをノンラクトにしていただくのは良いかと思いますが、離乳食の量や硬さなどはそろそろ発達段階に合わせた形に徐々に戻していただいて良いように思います。離乳食はもともと消化が難しいものや腸への刺激が強いものはあまりないので、栄養は十分にとっていただくことがすすめられます。

なお、すでに2週間程度続いている状態かと思いますので、適宜かかりつけの小児科さんには受診していただき、整腸剤も含めて対応を相談していく形で良いのではないかと思います。


回答としては上記となります。

ご参考になりましたら幸いです。

お大事になさってください。


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2023年03月08日 04時45分


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小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

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