乳児の安全な睡眠環境について

10歳未満女性

乳児の安全な睡眠環境について下記のようによく言われていると思います。

・仰向け
・硬いベッドの使用
・添い寝しない
・同じ部屋で寝る
・柔らかい寝具を避ける
・首に巻き付けるもの、ぬいぐるみ、毛布などは置かない

そちらについては理解しているつもりなのですが、これはいつまでなのでしょうか?
乳児というとだいたい1歳かと思いますが、1歳と言っても発達や個人差があるように思います。
〜〜ができるようになったら大丈夫などの目安はあるのでしょうか?
2歳になる子の睡眠環境を整えるための参考にしたいと思いますのでどのように考えればいいのか伺えれば幸いです。

回答済み

小児科

こんにちは。ご相談いただき、ありがとうございます。 乳幼児における安全な睡眠環境についてのご相談ですね。 大切なことは、すでにご提示いただいる通りだと思います。 一応ですが、その他に注意することとして受動喫煙を避けることも大切です。 これらは主にSIDS(乳幼児突然死症候群)という赤ちゃんが突然命を失ってしまう恐ろしい病態を減らすために提示されていることです。原因ははっきりとはされていませんが、やわらかいもので気道が狭められ、うまく呼吸ができなくなっててしまうことなどが問題と考えられています。 生後2ヶ月〜6ヶ月ころまでに多く、寝返りをする頃から頻度は減っていきます。これは運動機能の発達や、睡眠調節機能(苦しくなったらしっかり目覚めるなど)の発達などが複合的に関与して、頻度が減ってくるものと考えられます。 では、いつ頃まで注意が必要かというご質問ですが、アメリカの「SAFE TO SLEEP(https://safetosleep.nichd.nih.gov/safesleepbasics/risk/reduce)」というキャンペーンでは、同室に寝るのは少なくとも6ヶ月までは推奨(4ヶ月までは特にリスクがある)とされています(文化の違いがありますが、欧米では乳児期から親と子は別室で寝ていることは一般的なようですね)。 上記のことから、私の印象としては、6ヶ月からできれば1歳ころまではある程度注意をしつつ、発達に応じて徐々に緩和していっていただいてよいのかなと思います。 ご提示いただいたものの中では、添い寝は引き続き避けていただきつつ、赤ちゃん用の硬いベッドは、体の大きさがはみ出すようになるまでは使い続けていただくくらいが良いのかなと思います。 その他に、1歳を超えて2歳に向けて睡眠の環境で注意することとしては、部屋の明るさやTVやスマホなどをなるべく部屋に入れないことなどがあります。 特に乳幼児期は良好な睡眠をとっていただくことが大切です。夜になったら家全体としてやや暖色で暗めを意識して、朝になったらしっかり陽の光を浴びるなど体内時計がくるわないような生活をおすすめしています。 子どもの眠りについては、子どもの健やかな眠りのための総合情報サイト(https://nobelpark.jp/contents/kodomononemuri/index.html)や子どもの早起きをすすめる会(http://www.hayaoki.jp/)などにポイントやQ&Aがありますので、よろしければご参考いただければと思います。 上記となります。 ご参考になりましたら幸いです。

丁寧に答えていただきありがとうございます!
6ヶ月くらいまでは同室、それ以降は徐々に緩和していくといいということよくわかりました。スマホやTVなどに関しては盲点でした。また参考にできるサイトも拝見し環境を整えていきたいと思います。

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2023年01月05日 16時12分


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小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

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