産後不調について

30代女性

10月に出産し、現在産後5ヶ月になります。
最近ようやく子どもが夜まとめて6時間寝るようになり、自分もまとまって眠れるようになりましたが、ずっと頭痛やだるさ、気分の上下に悩まされています。
保健師からは産後うつの点数が高いと言われており、確かに気分が落ち込んでいる時は本当に何もしたくなくなりますが、頭痛とだるさのほうがひどいです。
妊娠高血圧腎症ではありましたが、最近は135/38と血圧も少しずつ落ち着いてきました。

何科にかかればいいか、また行う治療はどのようなものがあるか教えていただけると幸いです。
(夫が忙しく、私が普段家事育児を一手に担っているので・・・・・・)
よろしくお願いいたします。

産後5ヶ月で、心身ともにお疲れのようですね。でも、1人で頑張りすぎていませんか?いただいた情報からはこれまでどのようにされていたかわかりませんが、まずは身の回りの方のサポートに頼るのも良いかなと思います。

例えば、可能ならご主人や親族の方、でもそれだとかえって気を遣って余計にストレスがかかってしまうかもしれないので、お住まいの市町村の保健師さんや産後ケアサービスに頼ってみてはいかがでしょうか。訪問や日帰りで話を聞いてもらったり、宿泊型でお子さんを一晩預かってもらってゆっくりすることでかなり変わってくるかなと思います。家事代行をお願いして気持ちに余裕を作ってみるのも良いかもしれません。

産後の血圧については、お産の後12週間経過した時点でも140/90以上(いずれかでも)であったならば、高血圧と診断されます。てんかんでイーケプラを内服しているということはかかりつけの脳神経外科か神経内科があると思うので、頭痛や血圧も併せて一度相談すると良いと思います。

産後のメンタルケアをしてくれる精神科や心療内科の先生もいると思うのでそちらも良いのですが、もしちょっと受診に抵抗があるようでしたら、まずはやはり保健師さんに相談が良いですね。

治療は、何か疾患が隠れていればそれに対する治療もあるでしょうし、あるいは症状を緩和する薬などでいわゆる対症療法になるかもしれません。薬に限らずアドバイスをくれると思います。

産後の身体的/精神的不調は誰にでもありうるので、1人で抱え込まず、まずは誰かに頼ってみるのが良いと思います。塞ぎ込んで無理なさらないでください。

少しでもお役に立てれば幸いです。

小川先生応援してます🥰
sns上でお医者さんと相談したい人、不安を抱えてる人を繋ぐ良いプラットフォームですね✨新しいシステムなんですね!先生、お忙しいとおもうのて゛こ゛むりなさらす゛🙏🏻

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2023年03月12日 18時04分


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産婦人科、専門は生殖医療です。日常の診療では主に、一般不妊治療、生殖補助医療、不育症、がん生殖医療、PGTを含めた遺伝カウンセリングを取り扱っています。1人でも多くの方のサポートができれば幸いです。


ご質問ありがとうございます。

産後5ヶ月、妊娠高血圧腎症は落ち着いてきているものの、産後うつの点数が高いとの指摘、そして頭痛とだるさがあり何科を受診すればいいかというご相談ですね。

旦那様がお忙しく、家事をほぼ全て担っていらっしゃるとの事で、睡眠はとれるようになっているとはいえ、かなりのストレスがかかっていると考えられます。

まずは地域の子育て支援センターのような所で、保健師さんや助産師さんに相談されて、そこから支援に繋げてもらうのがいいかと思います。

また、診療科に関しては、出産された産婦人科を受診できるようであればそちらでご相談されるのが良いと思います。妊娠中の細かい経過もあるので、もしそこから他の診療科や他の医療機関に紹介される場合もスムーズだと思います。

治療としてはまず、全て担っている家事の負担を減らすというのも大切です。自治体で産後ケアやシッターの助成もあると思うので、考えられるものはなんでも使うのがいいと思います。

次に頭痛やだるさに関してですが、疲労や血圧によるものも考えられますが、甲状腺疾患や、脳の器質的な異常なども除外する必要があります。これに関しては産婦人科、内科、脳神経内科、脳神経外科などの受診が良いと思います。先に述べたように、元々かかっていた産婦人科を受診すると、そこから必要な診療科に紹介してくれると思います。てんかんでかかっている医療機関でご相談するのも良いと思います。

そして、頭痛に対して痛み止めなどは使っていますでしょうか?授乳期間中だと薬を服用してはいけないと思って、何も服用せずに我慢してしまう方も多いのですが、使える薬もたくさんあるため、処方をしてもらうといいと思います。

治療に関してはまずは頭痛やだるさの原因をより調べてからになるため、一概には言えませんが、薬物療法としては、痛み止めなどの対症療法や、抑うつがあるようであれば場合によっては抗うつ剤なども使うことがあります。

以上をまとめますと、地域の子育て支援センターの保健師さんや助産師さんに相談する事と、また物理的に行けるようであれば出産された産婦人科の受診、難しいようであれば近くの産婦人科、内科、神経内科などを受診して、必要な診療科に振り分けてもらうのがよいと考えます。

家事、育児と、とても大変だと思います。

どうか無理せず、頼れるところを全て頼ってくださいね。

また何かご不安なことがあればいつでもご相談ください。

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2023年03月13日 00時20分


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