自身が発達障害の場合の子育てがつらすぎる

30代女性

いつもお世話になっています。

大人になり二次障害発症後、かなりしてからADHDがわかり、今3歳の子どもを育てる母親です。
育児に求められるものと特性のギャップがはげしく辛いです。

子供はまだ3歳ですが癇癪があり、かかりつけクリニック、その後皮膚炎等の悪化で受診した国立病院の主治医にも多動は認められると言われています。
整形外科的にも内股で機能には問題ないが見た目は残ると言われ検診等では指摘され続けるだろうと整形外科医に言われました。

その際に言われるのはいつも
様子を見て定期的に受診してもらって、
○発達障害に関しては療育
○整形外科は補装具
をつけるか判断するか、今紹介してやるかはお母さん次第だよ、という言葉です。

私は曖昧な指示が苦手で、この少ない判断材料の中でどうすればいいのか全くわからず何が娘のためなのか混乱しています。 多動で受診させるのも大変だけれど、整形も発達も自分のように二次障害などで苦しめたくないという強い思いで少し過剰に心配してしまう節もあり、正解がわからず辛いです。

親の発達障害も含め総合的に支援してくれる場所はあるのでしょうか。
娘が大好きで絶対自分と同じ二次障害やなにか病気にしたくないという思いが強すぎて、気楽に育児しましょうという曖昧な言葉も逆に辛く、しんどいです。

まとまりがなく申し訳ありませんが、なにかもっと過剰に心配せず楽にありのままの子どもを受け入れ育てられるように支援してくれる場所や方法が知りたいです。

よろしくお願い致します。

回答済み

小児科,精神科

こんにちは。ご相談いただき、ありがとうございます。

「親(相談者様)が発達特性を持っており、3歳の子の子育てについて悩んでしまうことが多い。特に多動傾向であることや、内股であることなどは親が希望する場合には専門機関に紹介することを伝えられているが、曖昧な指示のためどう判断するべきかわからず、困惑してしまっている。親のことも含めて総合的に支援してくれるところなどはないか。」というご相談ですね。


ご相談者様の発達特性と育児との兼ね合いのことで、大変お悩みの状況かと思いました。お子さんに元気で過ごしてほしい、ご自身が体験した苦労をなるべくしないで欲しいというお気持ちが強く伝わってきます。

心労は耐えない状況かと思いますが、大変頑張られていると感じますし、こういった場でもご相談いただき、ありがとうございます。


ご相談内容がいくつかにわかれているかと思いましたので、一つ一つとして回答させていただきます。

なお、ご家庭の状況がわかりかねますので、あまり言及はしておりませんが、可能な範囲でお父様や祖父母と情報共有をしつつ、一人で抱え過ぎないことも大切だとは考えています。


・発達特性や整形外科的問題について専門家にしっかり相談するべきか、どう判断したら良いか。

▶ 私としましても耳の痛いところではありますが、医療者から患者さん・ご家族に説明する場合、重症度が高ければすぐに受診や介入をするよう指導しますが、我々も判断に悩ましい場合は、ご家族と相談して選択肢を提示することも多いです。

 やはり、ご家族の状況(長距離移動が可能なのか、継続的に通院や通所が可能なのか、ご家族の時間や金銭的に許容できるものか)によって相談が必要ということは仕方がないところでもあると思います。


 ただ、曖昧な選択肢だからこそ悩まれてしまうこともあると思いますので、私個人としては心配なお気持ちが強い状況でしたら、一度専門外来に受診していただいた上で再度相談していただくことをおすすめしています。

 一般的な病院と比べて、療育機関や専門医療機関は、専門家の人数や患者さんの数も多いため、より詳細に今できる介入のメリットやデメリットについて相談することが可能です。療育機関を見に行ってからもう少し様子を見るのも選択肢の一つですし、装具ももう少し詳細に情報を教えてもらうことで判断はしやすくなると思います。

 もちろん紹介先に行くこと自体の負担はかかってしまうかと思いますが、判断に悩んでしまい、親御さんの精神的にも負担が大きい状況の場合には、より専門の方と相談していただくことがおすすめです。


・親の発達障害も含めて総合的に支援してくれる場所はあるか

▶ 総合的な支援につきましては、すでに相談されたことがあるかもしれませんが、まずはお住まいの自治体の子育てや家庭について支援してくれる部署と相談していただくことが良いかと思います。

 どうしても自治体によって支援の選択肢に大きな差があるため、一概には言えませんが、かかりつけの先生や検診などで対応してくれた保健師さんなどに相談場所について聞いてみていただくことも良いかと思います。

 ご相談者様と同じように悩まれている方は決して少なくありませんので、可能であれば、支援センターや療育機関などで同じように悩まれている方と情報共有するというのも手段の一つです。


・過剰に心配せず、楽にありのままを受け入れ、育てられるようにする方法はあるか

▶ お子さんのことを心配して、色々と考えてしまうことは決しておかしなことではありません。お子さんがより安心して生活できるように、しっかりと考えていることは大切なことでもあります。

 ただ、考えすぎてしまってご自身に余裕がなくなってしまっている場合は、より不安感が強くなってしまうことにつながってしまうことがあります。かといって、私自身もそうですが、考え方を変えるというのは簡単にできることではありません。

 

 ご相談いただいた状況ですと、可能であればまずはご相談者様の負担を減らすために、保育所や療育機関などを利用して、ご相談者以外の目でも状況を確認してもらうことや、相談できる先を増やしていただくことが検討できるかなと思います。

 確かに「気楽に育児しましょう」のような曖昧なコメントで悩ましてしまう方もいるかとは思いますが、しっかり相談に乗ってくれて、ご相談者様がより安心できるような支援者もたくさんおられると思います。


 現在はいろいろなところから情報を集めることができてしまう情報過多社会のため、本当は心配する必要のないことに悩んでしまっている方もとても多いです。とても難しいことではありますが、穏やかに過ごすために大事なことは情報の取捨選択だと思います。

 信頼できる専門家の意見などを参考にすることができれば、子育て関係についてはSNSなどの利用をある程度制限して、入ってくる情報を減らすという工夫をした方が良いこともあります。


上記回答させていただきました。

とても悩ましい状況かと思いますが、ご参考になりましたら幸いです。 

ありがとうございます。支援センターがあると知っていても自分なんか行って気にし過ぎと言われて帰されたら・・等不安で、しかし辛いのは変わらず誰か助けて、お願い、という気持ちでした。助けて下さりありがとうございます。

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2024年02月21日 17時39分


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小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

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