指名:おとらりんたろう, MD, PhD 先生

低音難聴、耳管開放症

50代女性

8月に低音難聴で上級のお薬を服用して、10月位に良くなりました。それから薬は服用していなかったのですが、12月に入って再び耳の詰まりを感じて受診したところ、軽度の難聴と言われました。前回と同じ薬が処方されたのですが、1ヶ月分でたのですが、これは最後まで飲んだ方がいいのですか?良くなればやめてもいいですか?この難聴は繰り返すものなのですね。

回答済み

耳鼻咽喉科

指名質問ありがとうございます。低音障害型感音難聴を発症し、イソバイド・加味帰脾湯で一度改善したものの再度発症してしまったということですね。ご指摘されている通り、低音障害型感音難聴は繰り返しやすいとされている疾患です。処方されたお薬の内服継続については少し迷う部分もありますが、1ヶ月後に再度診察があるのであれば、そこまでは内服していただくことを推奨いたします。 低音障害型感音難聴はストレスや疲労の蓄積、または気候の変動に伴って難聴が良くなったり悪くなったりすることがあるのが特徴の病気です。内耳の内リンパ腔と呼ばれる場所が浮腫をおこす(むくむ)ため症状が出ると考えられているため、むくみをとるための治療を行います。イソバイドシロップは利尿剤の一種で、むくみに対して効果を期待して処方します。 この難聴は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に悪くなる事があると考えられています。発作の頻度や悪くなる度合いは個人差が極めて大きく、一概には申し上げられないです。ただ、長い時間をかけて(人によっては1年くらいの時間をかけて)徐々に良くなる方もいらっしゃいます。 進行は薬でとめる、というよりは生活環境を整えていただく方が重要です。ストレス・疲労の蓄積・睡眠不足で難聴発作を誘発すると難聴が進行する原因になります。これらの誘発因子はなるべく避けていただくよう気をつけて下さい。週3回程度のウォーキングなど、軽い運動習慣を持っていただいた方が良いといわれていますので、おすすめいたします。 以上、回答させていただきます。この回答がお役に立てば光栄です。またわからない事があればいつでもご相談下さい。

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2022年12月22日 07時57分


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耳鼻咽喉科専門医•指導医の音良林太郎@耳鼻咽喉科です。みみ、はな、のどの病気や、首の腫瘍など、気になることはなんでもご相談下さい。専門は耳科、聴覚ですが、めまい、鼻、頭頸部腫瘍、甲状腺なども扱います。
なるべく丁寧に、かつ医学的な根拠とともに解説することをモットーとしています。どうぞお気軽にご相談ください!

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